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新選組 幕末の青嵐 集英社文庫
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内容紹介 | あの有名な土方歳三、近藤勇、沖田聡司ら、ひとりひとりにスポットをあてて、彼らの光と影を浮きぼりにします。けして特別ではない、けれど誰よりも熱い思いを持った、若者たちがそこにいる。「茗荷谷の猫」を代表作にもつ作者の切なくてさわやかな新選組小説! |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/12/15 |
JAN | 9784087465174 |
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新選組 幕末の青嵐
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商品レビュー
4.6
112件のお客様レビュー
今まで読んだ新選組の小説の中でも、最も感動した中の一冊になった。 新選組の隊士達が生きている、性格を感じる、一緒にその光景を見ていたような錯覚を覚えるくらい、文章が息づいていた。 余談だが、作家ごとに人物像に差異はあるのに、武田観柳斎がクソ野郎ということだけは統一見解なのがツボ...
今まで読んだ新選組の小説の中でも、最も感動した中の一冊になった。 新選組の隊士達が生きている、性格を感じる、一緒にその光景を見ていたような錯覚を覚えるくらい、文章が息づいていた。 余談だが、作家ごとに人物像に差異はあるのに、武田観柳斎がクソ野郎ということだけは統一見解なのがツボる。よっぽど嫌なやつだったんだろうな。
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幕末を描く作品は、『竜馬がゆく』に代表される倒幕派と、新選組や会津を題材にした佐幕派に別れる。しかし、どちらの派も日本国を思う気持ちは同じだったのではないか。土方歳三を主柱にしたこの物語は、新選組発足前の土方、近藤らの青春から、彼らの目線で幕末の動乱を、あたかも主要なチャプターを...
幕末を描く作品は、『竜馬がゆく』に代表される倒幕派と、新選組や会津を題材にした佐幕派に別れる。しかし、どちらの派も日本国を思う気持ちは同じだったのではないか。土方歳三を主柱にしたこの物語は、新選組発足前の土方、近藤らの青春から、彼らの目線で幕末の動乱を、あたかも主要なチャプターをスキップするように語られていく。史実を踏まえつつ、小説として彼らの想いをいかんなく表現した作品だった。ただ、歴史小説をものするなら「四六時中」ではなく「二六時中」という表現にこだわってほしかったな。
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複数の人物の視点から新選組の内情や隊士たちの心情が語られる事で、物事の経緯や心の機微まで細かに知る事が出来た。16人の立場から捉えた時勢の動きが、新選組という組織を浮き彫りにさせていて、その手法がすごいなと思う。しかし、細かく語られる事によって物語に余白がなくなり、「この時この人...
複数の人物の視点から新選組の内情や隊士たちの心情が語られる事で、物事の経緯や心の機微まで細かに知る事が出来た。16人の立場から捉えた時勢の動きが、新選組という組織を浮き彫りにさせていて、その手法がすごいなと思う。しかし、細かく語られる事によって物語に余白がなくなり、「この時この人物はどんな心境でこの道を選んだのかな?」など考える機会が制限されてしまう事が私には合わなかった。同じ題材を扱っていても作者によって主軸としているテーマが異なり、興味深いなと感じた。
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