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新装版 とらんぷ譚(1) 幻想博物館 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/12/14 |
JAN | 9784062762519 |
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新装版 とらんぷ譚(1)
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新装版 とらんぷ譚(1)
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商品レビュー
4.3
22件のお客様レビュー
幻想文学の金字塔、中井英夫の、とらんぷ譚Ⅰである! 澁澤龍彦の解説と、建石修志の挿絵見たさに新装版を捜したが、現在ほとんど市場に出回っておらず、手に入れるのが大変だった。 実は自分はかつて同著者の代表作『虚無への供物』を読もうとして、途中で挫折した記憶があるのだが、『幻想博物...
幻想文学の金字塔、中井英夫の、とらんぷ譚Ⅰである! 澁澤龍彦の解説と、建石修志の挿絵見たさに新装版を捜したが、現在ほとんど市場に出回っておらず、手に入れるのが大変だった。 実は自分はかつて同著者の代表作『虚無への供物』を読もうとして、途中で挫折した記憶があるのだが、『幻想博物館』から入れば良かったと今更ながら後悔している。 ・・・・・・それはさておいて感想を書き残したい。短編として各作品は仕上がっているのに、一冊を通してみるともう一つの話が展開されている、連続短編ならぬ連作小説の斬新さもさることながら、一話の完成度も高く、味わい深い作品たちばかりだった。わけが分からなくなる話、というよりは、やはりそれは、あたかも自分が流薔園に赴く一人で、幻想博物館に展示させられた奇異なスぺクタルを眺めて楽しんだことを述懐しているような、妙にリアリティを帯びた『リアル』な話。だからこそ、最後の『邪眼』には物凄い衝撃と充実、感動を受けた。本当に、特に後半の話からは、時間を忘れて幻想を彷徨していたように感じる。 特に好きな話を5つ、私が挙げるとするなら、『地下街』、『チッペンデールの寝台、もしくはロココふうな友情について』、『蘇るオルフェウス』、『薔薇の夜を旅するとき』、『邪眼』だ! たまらん、最高!
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冒頭の「火星植物園」に痺れてハマった中井英夫の幻想譚。精神病院を訪れた「私」に医師が語り始めた。その内容は…。肌が粟立つこの魅力は半端ありません。中井英夫の真骨頂は短編にあり短編集のベストはこれで、中でも冒頭の一作です。
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読みながら久しぶりに鳥肌が立つ作品に出会えた。 おぞましさと妖艶さが同居していて、 現実なのか空想なのか分からないまま引き込まれてしまう短編集。 皆川博子のような耽美な雰囲気の作品もあれば、 ブラッドベリのようなブラックユーモア炸裂の作品もあり、好きな人にはたまらない世界観。...
読みながら久しぶりに鳥肌が立つ作品に出会えた。 おぞましさと妖艶さが同居していて、 現実なのか空想なのか分からないまま引き込まれてしまう短編集。 皆川博子のような耽美な雰囲気の作品もあれば、 ブラッドベリのようなブラックユーモア炸裂の作品もあり、好きな人にはたまらない世界観。 父が息子に当てた手記から徐々に事件の真相が明らかになる『聖父子』、 どんでん返しがピリリと効いた『大望ある乗客』、 ラストの『邪眼』に全身が総毛立った。 しばらくこの余韻から抜け出せそうにない…
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