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ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化
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ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化

定延利之(著者)

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ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2005/07/19
JAN 9784000068369

ささやく恋人、りきむレポーター

¥1,375

商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2014/03/30

 文字にならないような声の使い方、意識せずに使いこなしている言葉のルールが、どれほどコミュニケーションに重要なのかを明らかにするユニークな本。どもる、さーとかうーとか言いよどむ、りきんで言う、イントネーションを変化させる、空気をすする音をさせるなど、ふだん無意識にやっていることの...

 文字にならないような声の使い方、意識せずに使いこなしている言葉のルールが、どれほどコミュニケーションに重要なのかを明らかにするユニークな本。どもる、さーとかうーとか言いよどむ、りきんで言う、イントネーションを変化させる、空気をすする音をさせるなど、ふだん無意識にやっていることの底流にどんな法則があるのか、どんな感情を込めているがためにそうなるのか、をていねいに追っている。そこから何が見えるのか……そう「日本語」だったり「日本人」が、浮き上がって見えちゃうのですよ。  たとえば「おまえは、ど、どくろ仮面!」というときの「どもり」方には、日本人・日本語ならではの法則がある。(この不自然さについては安野モヨコ『監督不行届』もネタにしてたなぁ) 「にょ」とか「だよもん」(ちょっとヲタク変換かけました)とかの「キャラ助詞」が“ついてOK”かどうかにも隠された法則がある。「あ・と・で」とか「ひ・み・つ」とかを「愛情込めて言っちゃおう」ってときにも法則がある。気持ちが音声と結びつくときに、ある法則が生まれるデショ。そう、それを「文法」って言うんだよ~という、著者のもだえが楽しーい。黒板から文法を解き放とう、具体的な会話から「文法」をすくいとろうという、著者の意欲がつたわってくる。  この本が実際なんの役に立つかというと、まぁ役立たずだよなぁ。でも、そこにもここにも「ほーらこんなにおもしろいんだよ」という著者の発見があふれていて、読んでたのしい気分になれるよ。タイトルも秀逸だね。語呂もいいし、うまくて、軽い。  つい「役立たず」なんて書いてしまったけれど。この分野、もっともっと研究がすすめば「ボケ老人の言葉に反応して自然にしゃべるロボット」なんてものができるかも。身近なところに奥深い鉱脈が隠れていることに、この本を読んで気づかされたよ。「学問」のおもしろさを知る人には、ぜひ。

Posted by ブクログ

2011/01/24

定延 利之 2005 ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化 岩波書店 私たちはどのように話しているのか。どんな時に「空気をすする」のか。「ひ・み・つ」は、どのようなアクセントになっているのか。ことばを音声面から楽しく観察した一冊。専門書ではないが、ことばを研究することの...

定延 利之 2005 ささやく恋人、りきむレポーター 口の中の文化 岩波書店 私たちはどのように話しているのか。どんな時に「空気をすする」のか。「ひ・み・つ」は、どのようなアクセントになっているのか。ことばを音声面から楽しく観察した一冊。専門書ではないが、ことばを研究することの楽しさが分かる。(2010:黒崎先生推薦)

Posted by ブクログ

2007/09/22

岩波のこのシリーズは好きで何冊か読んだ。この本は、近々定延氏の集中講義を聴きにいく予定なので、その予習の意味もあって読んでみた。 フィラーについては今まで全然勉強したことがなかったけど、分かりやすかったし面白かった。アクセントやイントネーションの問題も織り交ぜながら考察されていた...

岩波のこのシリーズは好きで何冊か読んだ。この本は、近々定延氏の集中講義を聴きにいく予定なので、その予習の意味もあって読んでみた。 フィラーについては今まで全然勉強したことがなかったけど、分かりやすかったし面白かった。アクセントやイントネーションの問題も織り交ぜながら考察されていたので、きちんとした文法体系の中に位置づけられそうでわくわくした。

Posted by ブクログ

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