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トラウマの精神分析 自伝的・哲学的省察
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トラウマの精神分析 自伝的・哲学的省察

ロバート・D.ストロロウ【著】, 和田秀樹【訳】

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トラウマの精神分析 自伝的・哲学的省察

定価 ¥2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩崎学術出版社
発売年月日 2009/11/01
JAN 9784753309146

トラウマの精神分析

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商品レビュー

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2013/01/02
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 間主観的アプローチで有名なロバート・D・ストロロウによる、自身の自伝を交えたトラウマについての省察。精神分析と、哲学(特にハイデッガーの実存分析)による統合が美しかった。  頁数でいえば100頁ちょっとと小ぶりではあるが(原著の内容だけでいえば100頁にも満たない)、いざ読み始めると中々読み進まない。一文一文が味わい深く、感嘆しながら読むことになった。読み終えたものの、当然理解には程遠く、何とも言えない不全感が残ったが、それは自分自身に対するものであり、本書に対しては大満足である。精神分析について書かれてはいるが、精神分析の理論にとらわれない臨床的な柔軟性に満ちており、「実存」という哲学における重大なテーマを見事に取り込んでいるところにも感銘を受けた。  後半は、原著者と訳者の対談、そして訳者による比較的長い解説が掲載されている。対談では、訳者の質問に対する原著者の鋭い回答に思わず唸った。また、訳者の解説では、原著者について詳しい解説がなされており、本書の理解に膨らみが増したように感じる。個人的にはコフートの理論との違いや、他の精神分析家が論じる「intersubjectivity」との違いについての解説がわかりやすくて知識の整理に役立った。  精神分析のルールに縛られない原著者のスタンスは、クライエントに対してとても誠実で、優しい。本書はあくまでも自伝的な色合いの強い内容となっている。しかし、だからこそ味わい深く、読んでいて伝わってくるものがあるのだと思う。まさに著者と相互主観的な対話をしているかのような一冊だった。

Posted by ブクログ

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