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ドラゴン 神話の森の小さな歴史の物語 アルケミスト双書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創元社 |
発売年月日 | 2009/11/10 |
JAN | 9784422214764 |
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ドラゴン
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・ユグドラシルのドラゴン 古代スカンジナビアの言い伝えによると、生命の宇宙樹であるユグドラシル(トネリコの木)が、「回転する世界の真ん中の静止した場所に」立って宇宙を支えているという。枝は世界中にのびて天界にまで届き、樹を支える根は3本あってどれも大きく、地下へ伸びて三つの世界...
・ユグドラシルのドラゴン 古代スカンジナビアの言い伝えによると、生命の宇宙樹であるユグドラシル(トネリコの木)が、「回転する世界の真ん中の静止した場所に」立って宇宙を支えているという。枝は世界中にのびて天界にまで届き、樹を支える根は3本あってどれも大きく、地下へ伸びて三つの世界に達する。1本は霜の巨人の国に向かい、1本はアィシル神の裁きの座に達し、そしてもう1本はヘルが支配するニブルヘイムへ伸びる。ニブルヘイムにはニーズヘッグ(死体を貪る者)というドラゴンが棲み、下から根をかじって宇宙を破滅させようとしているという。 ・ナーガ 大乗仏教によると、ナーガには四つの形がある。雲や雨をつかさどる神ナーガ、水の出入口を常に開いて川が滞ることなく流れるように差配する大地のナーガ、世界の宝物を守る秘匿のナーガ、「彼我の境の守護者」として天の宮殿と大小さまざまな神々の神殿を守る天のナーガである。 ・中国の風水と青竜 風水には、四つの象徴的な生き物がいる。まず、北には山のように構える巨大な亀(玄武)、南の開けた場所には太陽や水を象徴する赤い鳳凰(朱雀)、東には巨大な背骨のような岩山を治める青い竜(青竜)、そして西の丸みを帯びた低い岩を治める白い虎(白虎)である。
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西洋と東洋の龍は、見た目はだいたい同じですが、細かく見れば多少の違いがあります。 東洋では、龍は吉祥を呼ぶ存在ですが、西洋ではドラゴンはどちらかというと悪の存在として見なされているというのが不思議なところ。 著者は神話研究家とされており、おそらくイギリス人です。 キリスト教では...
西洋と東洋の龍は、見た目はだいたい同じですが、細かく見れば多少の違いがあります。 東洋では、龍は吉祥を呼ぶ存在ですが、西洋ではドラゴンはどちらかというと悪の存在として見なされているというのが不思議なところ。 著者は神話研究家とされており、おそらくイギリス人です。 キリスト教では、ドラゴンは倒すべき存在になっており、聖なる存在とはまた違う感じ。 キリスト教での三大ドラゴンスレイヤーは、聖ミカエル、聖マルガリタ、聖ゲオルギウスだとのこと。 聖ゲオルグしか知りませんでした。 女性も?と思ったら、聖マルガリタはドラゴンに呑まれ、十字架で腹を割いて出てきたのだそうです。 そんな倒すべき存在のドラゴンでも、よく貴族の紋章に使われており、西洋の人々にとって身近な霊獣であるのがわかります。 レイライン(古代の遺跡が一直線に並ぶ線)は、ドラゴン伝説と関係があるものが多いというのが驚きでした。 イギリス一長いレイラインは、聖ミカエル(マイケル)ライン。 コーンウォールからベリー・セント・エドマンズまでの線だそうです。 またヨーロッパの聖なる遺跡を結ぶレイラインは、アポロ・アテナ・ラインで、アイルランドからロードス島までを結ぶ線だとのこと。 ほぼヨーロッパを斜め横断していますね。長すぎて、もうよくわかりません。 中国での龍のことも紹介されていました。 日本の龍は中国から導入され、少し変容しています。 龍には贔屓という子どもがいるというのは知っていましたが、これが日本では玄武となるのだそうです。 また、ヒイキのそのほかにも3匹子供がいるのだそう。 ニ番目はリフン(日本では朱雀)、三番目はホロウ(青龍)、四番目はヘイカン(日本では白虎)。 つまり、龍の子どもは四神なんですね。 日本ではそのような認識はないため、驚きです。 でも、青龍以外はみんな違う動物になっていますね。朱雀に至っては鳥だし。 さらに五番目の息子は饕餮(とうてつ)というのだそう。 饕餮といったら聖堂の器を思い出しますが、もともとはこの息子が食べるのを好むために、食に関する器物に用いられるのだそうです。 器の名前ではなく、描かれる動物の名前だったとは。 龍の子供は九番目までいるそうです。 知りませんでした。 中国にも悪い竜はおり、蛟(みずち)が災いをもたらすとされているとのこと。 ドラゴンのモチーフは結構好きで、興味を持っている割に、実際には知らないことばかりでした。 薄い本ながら、いろいろと参考になりました。
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世界中のドラゴンについて、まとめられた一冊。 世界で同じようなドラゴンが伝えられていると、「ドラゴンは本当に居て、世界中を飛び回っていたのでは?」という空想をしたくなります。
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