オペラ入門 講談社学術文庫

堀内修【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2009/11/10
• JAN: 9784062919692

商品レビュー

2013/02/20

借りたもの。
堅苦しい事は抜きに、読み物としても楽しめる。
オペラ鑑賞の際の著者の実体験も交え、エッセイ風に書いたり、解りやすいオペラの歴史が書いてあったり…
四の五の言わず、オペラは楽しむもの、歌を、音楽を、演劇を、観て、聞いて楽しむものである、という事の導入としての読み物だ。
オペラの歴史や作曲家の対比は読んでいてぐいぐい惹きこまれる。読んで、頭に入れてオペラを聴くと、それはそれでより満足できるのではないだろうか。

2013/02/18

ギリシア・ローマ文化の復活としてのルネサンスが興り、ギリシア悲劇の復活、つまりオペラの誕生がルネサンスを完成させて近世の西欧文化圏が生まれた。

多くは幕が開く前に管弦楽による序曲、または前奏曲がある。
序曲は完結した管弦楽曲であり前奏曲はオペラと一体になったもの。

オペラには世界を理解の対象から愛の対象に変えてしまう危険が潜んでいる。

みたいオペラ
ローエングリン
椿姫
愛の妙薬
サロメ
ニーベルングの指輪
アイーダ
トゥーランドット
オルフェオ
ユリシーズの故郷への帰還
セビリヤの理髪師
オルフェオとエウリディーチェ
フィガロの結婚
ドン・ジョバンニ
魔笛
絹のはしご
シンデレラ
ウィリアム・テル
魔弾の射手
タンホイザー
トリスタンとイゾルデ
仮面舞踏会
運命の力
ルスランとリュドミラ
イーゴリ公
エフゲニー・オネーギン
ロメオとジュリエット
シバの女王
ホフマン物語
タイース
カルメン
ヘンゼルとグレーテル
カヴァレリア・ルスティカーナ
ラ・ボエーム
ヴォツェック
戦争と平和
ウエスト・サイド・ストーリー
こうもり

見たいから見る、聞きたいから聞くということが大事。これはいろいろな事にあてはまると思う。

2011/01/02

『オペラ入門』（堀内修、2009年、講談社学術文庫）

これからオペラを知りたいという人は、今すぐこの本を本棚に戻しなさい、みたいな文章ではじまる「はじめに」の出だしには驚いた。興味があって本書を手に取ってみたものの、こう書かれてはむしろ読みたくなる。

それで実際読んでみた。いろんなオペラの作者がいて、たくさんの歌手や指揮者が出てきて、ほとんど覚えられるはずもなく、かといって鑑賞の方法が書いてるわけでもないので、「とにかくオペラというものはこんなもんなんだな」という感じはつかめたような気がする。

いつか観に行きたいですね。

（2011年1月1日　大学院生）