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花や散るらん
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花や散るらん

葉室麟【著】

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商品詳細

内容紹介 「いのちなりけり」で活躍した雨宮蔵人と咲弥の名コンビが再び登場!!著者が独自の視点で描いた歴史小説「忠臣蔵」です。大石内蔵助や堀部安兵衛はもちろん、柳沢吉保などの敵役にも見せ場があります。著者の作品を初めて読む方にもおすすめです。
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2009/11/15
JAN 9784163285504

花や散るらん

¥220

商品レビュー

3.4

23件のお客様レビュー

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2020/03/08

2020.03.05 やはり好きな内容だったを武士道の世界であり、それはまた女人にとっても武士道の世界である。美しい!まさか、忠臣蔵とこの様な掛け合わせ?をするとは•••。面白かった。夫婦と子供の愛は凄いものだ!

Posted by ブクログ

2019/09/29

なんとも新鮮な視点の忠臣蔵です。 松の廊下の刃傷の舞台裏をこのように考える人はどれほどいるのだろう。 今では年末にテレビで放送されることもあまりなくなった忠臣蔵。 もしかしたらそのストーリーもご存知ない若い方々もいらっしゃるかもしれませんが、大石内蔵助の名前を聞けば長谷川一夫を思...

なんとも新鮮な視点の忠臣蔵です。 松の廊下の刃傷の舞台裏をこのように考える人はどれほどいるのだろう。 今では年末にテレビで放送されることもあまりなくなった忠臣蔵。 もしかしたらそのストーリーもご存知ない若い方々もいらっしゃるかもしれませんが、大石内蔵助の名前を聞けば長谷川一夫を思い起こす年代の方々であっても、忠臣蔵の起点は刃傷松の廊下。そして善の浅野内匠頭に悪の吉良上野介という仮名手本忠臣蔵。しかしもう少し深読みすれば藩や家臣の事も考えずに刃傷に至った内匠頭は愚か者、吉良上野介はそれほど悪でもない、というところまでがせいぜいの深掘りではないでしょうか。 本作品では松の廊下の刃傷沙汰に関して内匠頭がなぜ突き刺す以外では殺傷能力のない小さ刀を振り回して切りつけたか、なぜ大奥留守居役が内匠頭を羽交い締めにして止めたのか、なぜ内匠頭は即日切腹となったのか、これらをある設定において理詰めで解き明かしている。 まるで史実のようなリアル感です。

Posted by ブクログ

2019/08/23

「いのちなりけり」の続編。久しぶりの再読なので詳細を忘れていて、新しい気持ちで読めた。 前作で十七年振りに再会した雨宮蔵人・咲弥夫婦は蔵馬の山裾に住んでいる。蔵人は閑古鳥が鳴く道場を構え、咲弥は変わらず中院道茂の伝で時折京に出ては和歌の指導をしている。そしてもう一人、三歳の香也...

「いのちなりけり」の続編。久しぶりの再読なので詳細を忘れていて、新しい気持ちで読めた。 前作で十七年振りに再会した雨宮蔵人・咲弥夫婦は蔵馬の山裾に住んでいる。蔵人は閑古鳥が鳴く道場を構え、咲弥は変わらず中院道茂の伝で時折京に出ては和歌の指導をしている。そしてもう一人、三歳の香也なる娘がいる。 前作で吉良上野介が登場したので予想通り、今作は赤穂浪士討ち入り事件が中心になるのだが、これは新しい視点から描いた忠臣蔵。 いわゆる吉良が浅野内匠頭を慣れない勅使饗応役でモタモタするのをいじめ抜いてバカにして、それで切れた浅野が吉良を…というのではなく、その裏には将軍綱吉の母・桂昌院への従一位叙位を巡る女同士、男同士の闘いがあったという設定。 この設定はなかなか面白かったし、定番となっている吉良=悪人、浅野=被害者という構図ではない、違うキャラ設定も興味深い。 最初は力技かなと思えたものの、読み進めていくと忠臣蔵と上手く繋げている。 ただこの事件に蔵人・咲弥夫婦をどう関わらせるかという部分においてはやはり強引さも感じる。 特に香也の存在は二人を関わらせるためとは言え、少々やり過ぎかなとも思える。 忠臣蔵を別の視点で、または忠臣蔵の裏で別のドラマが進行していたという体の作品はいくつもあるが、この作品もなかなか楽しめた。 個人的に気になったのは、柳沢吉保の側室・町子と後の国学四大人の一人となる羽倉斎(荷田春満)との忍ぶ恋。どうせファンタジーにするならこの二人にも素敵な結末を…とも思うが、こういう忍ぶ切ない恋も美しい。 この町子の凛とした美しさが光っている。 逆に将軍綱吉やその母桂昌院、老中柳沢のゲスっぷりが存分に描かれている。 生きている間はやりたい放題、栄華を誇った彼らだが、後の現代においては悪役としてしか描かれないのだから、自業自得というところか。ただ勿論実際のところの彼らがどうだったかは分からない。 公家には公家の雅があるように、武士には武士の美しさがある。「いのちをかけて咲かせる花」は本当の武士にしか見えない。 また今回も蔵人の咲弥命の行動を存分に味わえる。どんなにピンチでも絶対に夫が助けてくれると信じることが出来るのはどれほど幸せなことだろう。そして清厳も格好良い。 さらに見たことのない吉良上野介は要注目。

Posted by ブクログ

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