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時間のかかる読書 横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2009/11/06 |
JAN | 9784309019444 |
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時間のかかる読書
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
NHKの「理想的本箱」で紹介されていたので、「機械」を読んでから、こちらを読みました。 読んで得られたものは何もないです(笑)。 でも文章がうまいし、面白いから最後まで読んでしまいました。 掲載された当時の時事ニュースが載せられていたのが意外と良かったです。
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NHK理想的本箱で紹介された本である。意図がしい時に読む本だったと思う。横光利一の「機械」という短編小説がそれほど読まれたとは思われないので、ちゃんとこの本に全文が掲載されている。それを少しずつ解説をしていくという内容である。いわゆる萬葉集校注に近い。ただ、横光利一の小説の一部分...
NHK理想的本箱で紹介された本である。意図がしい時に読む本だったと思う。横光利一の「機械」という短編小説がそれほど読まれたとは思われないので、ちゃんとこの本に全文が掲載されている。それを少しずつ解説をしていくという内容である。いわゆる萬葉集校注に近い。ただ、横光利一の小説の一部分を詳細に分析しているのではなくて、それを関連があることをどんどん記載していく、ということである。だれでもできそうなことなので、小学生の学習活動に役立つのかもしれない。
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シティ・ボーイズのコントが好きなので、著者の独特のエッセイは何冊か読んでいる。そして横光利一全集を所有している私にとって、本書はたいへん興味深い「コラボ」である。 エッセイは著書が独自の目線で日常の出来事や人々の行動を深読みしているが、本書はその独自の目線を1本の短編小説に向け...
シティ・ボーイズのコントが好きなので、著者の独特のエッセイは何冊か読んでいる。そして横光利一全集を所有している私にとって、本書はたいへん興味深い「コラボ」である。 エッセイは著書が独自の目線で日常の出来事や人々の行動を深読みしているが、本書はその独自の目線を1本の短編小説に向けてみたという、味わい深い(?)1冊だ。 こうした読み方もあるのか、と勉強になった(著者は本書を読んで読者に勉強してもらうつもりは毛頭なさそうだが)。 横光利一は、作品によって印象がかなり異なる作家だ。というより作品のテーマによって文体等を変える器用な作家だ。 「梯子」という短編があるが、これは現代のひきこもり息子とその母親だし、「笑はれた子」などはほのぼのと残酷だ。「睡蓮」などは短編らしい短編だが、やはり油断できない。 「機械」同様改行が極端に少ない「時間」という短編は、宿の借金を踏み倒して逃げる男女数人による逃避行の話だが、酷寒の夜の空き家に隠れた彼らが「眠ったら死ぬ」とばかりにポカスカ殴り合いを始めるシーンなどは、もうコントみたいで失笑を禁じえない。疲れ切った人々の殴り合いはなぜか笑いを誘う。 そして同じように「機械」の殴り合いのシーンもシティ・ボーイズのコントみたいで笑ってしまったのだが、宮沢氏の演出で「機械」をステージでやってほしい。 配役は、「私」役はきたろうさん、「屋敷」は大竹さん、「軽部」は中村ゆうじさん、そして金を持たすと落としてしまう「主人」は斉木しげるさんだ。 ああ、観てみたい。
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