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政治学 中公クラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/11/10 |
JAN | 9784121601131 |
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政治学
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
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大学の授業の為読破。見返す様に書きます。 全体を通じて日本語訳が難解で読み辛かった印象。 もう少し平易な日本語を使った改訂版が出てくれると自分のような勉強をサボって来た読者も助かるのだろうなあと思った。 【国家(ポリス)という共同体】 本書を通じての目的は国家、つまりポリスの本質の規定や定義付け、また統治方法についての考察だ。ポリスは市民から構成され、最高善を目的因とする事から徳に配慮する必要性がある。 ここで言う市民は裁判と統治に参加できる人をさし、奴隷は含まないとする。 【人間はポリス的動物である。】 結論としては国家を持つ事は人間の本性に基づく本質的なものであるとの事。 人間は善を目指し生きる。ポリスは最高善を目的因とするものである。この点からポリスは人為的では無く、人間の本質に基づく共同体であり、人間はポリス的動物と言える。 【最終の共同体】 アリストテレスはポリスは人間が作りうる最終の共同体であり、それ以上のものはないと言う。 段階としては 家族 →村落 →ポリス と言う流れ。 しかしこの定義だと現代のグローバル化した世界で共通善の構築などを考える際には適応できない。 また、人間は善を追求する為に共同体を構築するのであり、ただ一緒に過ごす為に構築しているのではない。 【市民の定義】 裁判と統治に参加できる人々を指す。 奴隷制については要確認ーーーーーーーー 【国制】 国制としては共和制がベスト。 アリストテレスは国制には五つあると言及。 王政 貴族制 共和制 僭主制 民主制 の五つ。 この中で最初の三つは正しく、最後の二つが良くないと述べている。 最初の三つは公共の利益を考慮する為、正しいとしている。支配者の利益を最大化する国制は正しくない。 民主制が正しくない理由は貧困にある人達、つまり無産者によって支配されてしまうから。アリストテレスは一般大衆、つまり市民が中心であ最高権限を持つ必要性に言及している。 これは中庸が最善だからだと彼は言う。 【中庸の重要性、最善さ】 国家体制は中庸を包含する必要がある。しかしこれはなかなか実現しない。 【法治の必要性】 どのような国家体制であっても厳格な法治が必要。 統治者が私利を最大化してはならない。 その為にも国政に就く者が備えておくべき物として三つあげている。 忠誠心 職務遂行能力 体制に適した正義の徳(体制によって正義の徳は変わるから) 【望ましい生活】 幸福が善く行う事にあるとするならば、行動的な生活を送る事が最も望ましい生活である。 何かを目的とした思考より、それ自体の為に為す観照や思考の方が行動的であり正しい、
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人編はその自然の本性において国家を必要とする(ポリス的)動物なのである。そしてそれゆえに、人間は相互の助けを何も必要としない場合でも、それでもやはり共同して社会生活をいとなむことを欲するのである。いやむしろ公共の利益(福利)ということがかれらを集結させるのである。よき生活ということこそ共同体全体にとっても個人個人にとっても最終目的であることに間違いはない。(p.53) われわれは結論として、国家共同体は、よい、りっぱな行為(よい、りっぱな生活をすること)のためにあるのであって、ただいっしょに生活するためにあるのではないとしなければならない。以上のことからして、このような目的をもった共同体に対して寄与するところの最も大なる人々こそが、国家へのかかわりをもつ分も大なるものがあるわけなのであって、それは自由市民としては平等であったり、生まれからすると上であったりしても、国事担当者としてのりっぱさ(徳)では差をつけられている人たちとか、あるいは富の点ではかれらに立ちまさってはいても、徳においては劣る人たちよりも大なのである。(p.69) 僭主独裁制の狙い ・被治者が卑小なことしか考えないようにすること ・被治者たちが、お互いにたいして、終始、不信の念をもつようにすること ・被治者たちが国事を扱う能力をもたないようにすること(p.278) ・幸福とはよく行う(うまくいく)ことであると考えなければならないとするなら、公の国家全体にとっても、おのおのの個人にとっても、行動的生活が最善の生活だということになるだろう。しかし行動的生活は、ある人々が考えているように、必ず他人との関係においてなりたつものであるとは限らない。また思考の場合にしても、行動から生じる実際的な結果を目的とする思考だけが行動的であるのでもない。むしろ、それ自身のなかに目的をもち、それ自身のためになされる観照や思考が、いっそうはるかに行動的なのである。というのは、よく行うことがわれわれの目的であり、したがってたとえばわれわれは頭をはたらかせるのをおもな仕事とする大工の棟梁に対して、もっとも優越した意味において「はたらく」という言葉をあてはめるのである。(p.309)
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政治学の始点とも言うべき名著。 現実に政治はどのように行われているかを分類を通して分析し、また理想のあるべき国家とは何かを問う、理論と実践が体系的にまとめられている。政治学を学ぶ者にとって重要なインプリケーションを与えてくれるだろう。 訳も非常に読みやすい。ギリシャ哲学に触れてみ...
政治学の始点とも言うべき名著。 現実に政治はどのように行われているかを分類を通して分析し、また理想のあるべき国家とは何かを問う、理論と実践が体系的にまとめられている。政治学を学ぶ者にとって重要なインプリケーションを与えてくれるだろう。 訳も非常に読みやすい。ギリシャ哲学に触れてみたい方々にもおすすめである。
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