渋沢栄一 人生百訓 真の成功にいたる道

渡部昇一【著】

• 販売会社／発売会社: 致知出版社
• 発売年月日: 2009/10/23
• JAN: 9784884748654

商品レビュー

2019/12/10

渋沢栄一の考え方を学びたい

この本を読んで、

「仁者は己立たんと欲してまず人を立て、己達せんと欲してはまず人を達す」
「克己復礼」わがままな自分を克服し、礼に服従する
「道理を持たずして得た富貴なら貧しい方が良い。しかし、正しい道を踏んで得たのなら、差し支えはない」
金持ちになりたいという欲求はキリがない。
利益を独り占めしない。
「人は世の中のために存在すべき」

起業の心得
(1) その事業は実現可能なものか
(2) 個人のみならず、国家社会にも利益をもたらすか
(3) その事業は時機に適しているか
(4) 事業成立の後、経営の適任者はいるか

巨万の富を得たからといって必ずしも成功者ではなく、窮途に迷ったからといって必ずしも失敗者ではない。それぞれに至った道がどうだったかによって、初めて成功や失敗が明らかになるのだ。もっと言えば、真っ当なことをして失敗した人は、社会から重宝されるだろう。

世間ではよく「あの人は交際上手だから、世渡りがうまい」とか「彼は交際下手だから、人に良く思われない」などと、交際の上手下手を批評することがある。そうした言葉は、いったい何を基準に評価しているのだろうか。「交際上手」は相手を心地よくさせられるとか、そんなことだろう。確かに、相手を不快にさせず自分の意志を示すことは必要なことかもしれない。

しかし、いかに上手に行ったところで、それらは外形的な技術に過ぎない。私が思う交際の要旨は、何事も切実に考えること、そして人には誠意を持って接することである。つまり、相手の立場身分に関わらず、いかなる人たちとも真心で交わり、すべての言動は己の本心から出すことこそが、真の交際である。

至誠ほど、深い偉力のあるものはない。至誠を忘れなければ、どんなに無口で交際下手な人でも、心は必ず相手に通じる。交際の唯一の秘訣は至誠なのだ。

逆境に立ったらどうするべきか。第一に、自己の本分と覚悟して天命を受け入れることだ。そうすれば、心は平穏になるだろう。人間の力で何とかなるものと考えたら、苦労の種を増やすばかりである。来るべき運命を待ちつつ、焦らず腐らず勉強すればよい。
というとに気づきました。

・人を立てる
・わがままな自分に負けない
・人の世のために自分を働かせる
・至誠を忘れない
を実行します