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ロンドン・ブールヴァード 新潮文庫
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ロンドン・ブールヴァード 新潮文庫

ケンブルーエン【著】, 鈴木恵【訳】

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ロンドン・ブールヴァード 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/10/28
JAN 9784102174418

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ロンドン・ブールヴァード

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3.3

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2024/11/29

L・T・フォークスの「ピザマンの事件簿」に続けて刑務所帰りのOnce againモノを、と思ったけれど、この物語の主人公は刑務所には戻りたくないと思いつつも、出所数分で見知らぬ男の腕をへし折りシームレスに当然のように昔の生活、犯罪と暴力の生活に戻っていくのだった。まあ、そういう人...

L・T・フォークスの「ピザマンの事件簿」に続けて刑務所帰りのOnce againモノを、と思ったけれど、この物語の主人公は刑務所には戻りたくないと思いつつも、出所数分で見知らぬ男の腕をへし折りシームレスに当然のように昔の生活、犯罪と暴力の生活に戻っていくのだった。まあ、そういう人もいるよね。 犯罪と暴力と、それに死がカジュアル過ぎる、と思ってしまうほど淡々と訪れ過ぎ去っていく。そうなると陰鬱な読み心地になってしまいそうだけれど、それも落ち着いたトーンで書かれると、この彼の人生、生活なら当然か、と思わされ、こちらも淡々と読み進めてしまう。 そんな人生、生活のなかに、彼の暮らす街の話、食やファッションが具体的で詳細に、彼がかける、街やバーで流れる実際の音楽もアーティスト、タイトル、歌詞にまで言及しながら流れていく。それに、この男はクライム・ノヴェルが大好きなのだ。作家の名前は勿論、タイトルに引用まで色々と出てくる。相当のマニアである。未読の作家も多いけれど、バンカーやペレケーノスにデニス・レヘインとジム・トンプソン、エルロイは本人も登場!と好きな作家の名前が登場すると、かなりあがるものがあるのだった。 ああ、そうだった。クライム・ノヴェルではそうやって言及される人生、生活のなかの細部を読むのが好きだったのだ。ときにはそれらがストーリーよりも重要だと思えてしまうこともあるけれど、この物語の、暴力や死を呼び込み主人公の人生を複雑にしていくミステリ部分の“謎”が“解かれる”最後の数頁はとても哀しいけれど鮮やかで、鮮やかだからこそ、謎は解かれ物語は終わっても解決しない、逆に問題を抱えることになる彼の人生の暗さを改めて噛み締め味わはされることになるのだった。ノワール。 ミステリや探偵小説は事件を解決しようとするけれど、クライム・ノヴェルが解決しようとするのは人生そのもので、それは解決することがないのだった。人生みたいに解決しない物語。こういうのが読みたいんだよな。

Posted by ブクログ

2019/10/31

アイルランド人作家ブルーエンが、影響を受けた犯罪小説家らに捧げるオマージュ。一人称による切り詰めた文体、テンポ良く場景を切り替えていく映像的な手法で、シニカルでダークな世界を構築している。頽廃と昂揚、無情と熱情を対比させつつ、ノワールのエッセンスを凝縮。登場人物らの狂気と紙一重の...

アイルランド人作家ブルーエンが、影響を受けた犯罪小説家らに捧げるオマージュ。一人称による切り詰めた文体、テンポ良く場景を切り替えていく映像的な手法で、シニカルでダークな世界を構築している。頽廃と昂揚、無情と熱情を対比させつつ、ノワールのエッセンスを凝縮。登場人物らの狂気と紙一重の挙動から伝わるのは、実存的不安を抱えるニヒリズムだ。ただ、ストーリー自体は分かりやすいため、ジェイムズ・エルロイやジム・トンプスンの〝危ない〟作品をいきなり読んで拒否反応を起こすよりも、本作のような〝軽め〟のノワールから入った方がいいかもしれない。ちなみに、エルロイが主人公憧れの作家として物語の中に登場するが、台詞は無い。

Posted by ブクログ

2014/04/21

イギリスを舞台にしたノワール。2010年に映画化もされている。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou21101.html

Posted by ブクログ

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