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ともしび・谷間 他七篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | ロシア最大、世界でも有数の短篇小説家・チェーホフの短編集。この世のことは何ひとつわかりゃしない!という言葉が重い余韻を残す「ともしび」や、母なるロシアはでっけえなあ!と語る老人が印象的な中篇「谷間」他、「美女」「気まぐれ女」「箱に入った男」「すぐり」「恋について」「僧正」「いいなずけ」を収録。本書の他に「子どもたち・曠野 他十篇」や「カシタンカ・ねむい 他七篇」など、様々な作家に多大な影響を与えたチェーホフ作品の数々もどうぞ! |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/10/19 |
JAN | 9784003262375 |
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ともしび・谷間 他七篇
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6件のお客様レビュー
どれも良かったけど、特に好きだったものについて。 『気まぐれ女』 これは身に覚えがある話で、読んでいて辛かった。 今目の前にいる優しい人が自分にとってはなによりも大事だったはずなのに、どうでもいい寄り道をして、結局失ってからその大事さに気づく。 『箱に入った男』 現代でもこう...
どれも良かったけど、特に好きだったものについて。 『気まぐれ女』 これは身に覚えがある話で、読んでいて辛かった。 今目の前にいる優しい人が自分にとってはなによりも大事だったはずなのに、どうでもいい寄り道をして、結局失ってからその大事さに気づく。 『箱に入った男』 現代でもこういう人いるよなぁって。 自分も変わり者の部類なのに、他人にはやたら厳しく四角四面な人。 最後は皮肉がきいてた。 『谷間』 最初はちょっと退屈な話かなと思ったけどリーパが嫁いできてから怒涛の展開に。 「松葉杖」や道端で出会う老人などの言葉がよかった。 人生の恐ろしさや幸せについて考えさせられる。 それにしてもアクシーニヤは罪に問われないの!? 殺人では……そこが一番引っかかった。 当時は罪にならなかったんだろうか…… 『僧正』 日常に追われて疲れきって、死が目前に迫った僧正の話。 もうすぐ死ぬとわかって「なんといいのだろう!」と思う僧正の気持ちはなんとなくわかったりした。 『いいなずけ』 チェーホフの最後の小説。 今まで無邪気に尊敬していた親がなんだかちっぽけな存在にみえたり、愛していないと気づいた男からの接触が気持ち悪く感じたり、なにもかもが俗悪で愚劣で幼稚に感じる気持ちはよくわかった。 この主人公が新しい道で満足のいく生き方ができるといいなと思う。
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チェーホフ晩年の短篇集。『美女』『ともしび』『気まぐれ女』と、『箱に入った男』『すぐり』『恋について』(この3篇は連作で登場人物が同じ)、『谷間』『僧正』『いいなずけ』の9つの短篇を収録。 特に好きなのは、以下の3作品。 『ともしび』は、主人公の技師に助手の学生が語った「…それ...
チェーホフ晩年の短篇集。『美女』『ともしび』『気まぐれ女』と、『箱に入った男』『すぐり』『恋について』(この3篇は連作で登場人物が同じ)、『谷間』『僧正』『いいなずけ』の9つの短篇を収録。 特に好きなのは、以下の3作品。 『ともしび』は、主人公の技師に助手の学生が語った「…それこそ二千年もすれば、この土手だって、激しい労働で今ごろぐっすり寝こんでいる人間だって、塵さえ残らないでしょうね。…」という言葉に対する反論が好き。あと、主人公の回想で、一夜の戯れ話しなど。最後は、哲学論議に終わりが無いように、読者に考えさせるような終わり方。 『谷間』は、こちらも終盤の哲学的なやり取りが印象的。子を産んだ娘が語る不幸な問いに対する老人の受け答えが好き。 『僧正』は、忙しい勤めに追われて日々を過ごすうちに、気がつけば体の具合が悪くなり、死が迫っていることを悟った人の物悲しい心の葛藤…そんな心の内が、とてもよく描かれていると思いました。 あと『気まぐれ女』『いいなずけ』もいい作品です。 余談ですが『恋について』は、宮本輝『本をつんだ小舟』(文春文庫)に、高校時代の天城旅行中、一晩中読み続けたり、旅の途中で二度読み返したりしたことが書かれています。これは、気に入ったということではなく、納得がいかなかったからなんですけどね。これは、自分も同意です。
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某所読書会課題図書.チェーホフの名前は知っていたが、初めて読んだ.9編だが、ロシア人の名前は覚えられないのでメモを取りながら読んだ.「気まぐれ女」は金持ちの話だが、それ以外はロシア人の一般家庭の状況がよく分かる描写があり楽しめた.驚いたのは、ロシア人は男同士でも長々と話をする習性...
某所読書会課題図書.チェーホフの名前は知っていたが、初めて読んだ.9編だが、ロシア人の名前は覚えられないのでメモを取りながら読んだ.「気まぐれ女」は金持ちの話だが、それ以外はロシア人の一般家庭の状況がよく分かる描写があり楽しめた.驚いたのは、ロシア人は男同士でも長々と話をする習性を持っていることだ.キリスト教の様々な行事が生活の中に組み込まれていることも意外だった.日本では馴染みがないが、団欒の場にサモワールが出てくる.調べてみると湯沸かし器で、紅茶を飲んで語り合うようだ.話の舞台は3世代の家族がほとんどだったが、現代はどうなのか少し気になる.
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