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ヴィヨンの妻 ぶんか社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ぶんか社 |
発売年月日 | 2009/10/14 |
JAN | 9784821153213 |
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ヴィヨンの妻
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
「ヴィヨンの妻」は、映画化されているので長編かと思ったら、すぐに読み終わってしまった。私はこの本に収録されている「眉山」という作品の方が印象に残った。最後の「グッド・バイ」は未完なのがとても残念。これからどうなるか楽しみになってきたところで終わってしまった。
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アルコール依存性の夫と、それで苦労する妻。 そして後半は開き直ったかのように、生き方を変えた妻。 ただ、それだけ。良さがわからん。 文学作品は難しい…。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
太宰の名作というなら数あるが、国語の教科書以外に太宰を初めて読む、という人にはヴィヨンの妻を特に押したい。 理由は簡単で、まず短いから読みやすく、それでいて印象に残る話だからだ。 太宰の作品はどれも、駄目人間への許容や愛に溢れているが、これも例に漏れず、才能があるけれども駄目人間な作家を決して否定しない妻の視点から話が語られる。妻はまだ幼い子供の母として楽な暮らしではないのに、駄目作家の旦那の尻拭いに追われている。 旦那に、あなたはどうしてそんな駄目なの、と思わず問いかけたくなるし、どうしてそんな駄目な旦那を見限らない、と妻にも問いかけたくなる。 だが、そんな疑問は結局、最後の妻の言葉に集約される。 「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きてさえすればいいのよ」。 生きていさえすればいいのよ、という駄目旦那を見限らない一言がきっと、誰もが欲しくてたまらない言葉だ。
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