太宰萌え

文学・エッセイ・詩集

• 販売会社／発売会社: 毎日新聞社
• 発売年月日: 2009/10/01
• JAN: 9784620319612

商品レビュー

2012/09/22

斜陽館で働いていた女中の体験記が面白い。斜陽館を訪れるいろんな客の生態をいろいろと知りたくなる。太宰の小説のいくつかを受験問題風にしているのも、面白く、読み方指南のひとつとしてはアリだろう。が、全体的には内容が薄い。生誕１００年のやっつけ仕事という印象。

2012/06/22

文学研究者や、タレント、大学教授、漫画家など様々な方たちが独自の視点で語る太宰。
太宰治とはどんな人間だったのか？というところから、作風の変化や、彼が抱えていたであろう葛藤、死への憧憬なども語られています。
「はじめに」で監修者でもある岡崎氏が綴っていた「だから、わたしたちは４０歳の太宰治を知らない。」というくだりに、早すぎる天才の死を痛感。

本文では、木村綾子さんの「すぐできる太宰ごっこ」が結構すきでした。メールの末尾に「M.C」と入れてみるとか、失敗したときのキメ台詞は「生れて、すみません」とか。あくまで「憧れの太宰」という視点で書かれているので共感しやすかったのかも。
「斜陽」でのお母さまのスゥプの飲み方はわたしにとっても印象深いものだったので、思わず頷いてしまったり。最後の貴婦人に相応しい食事の仕方だったことを思い出しました。

まだ太宰作品を未読の方でも興味があれば難なく読める、ライトな太宰入門書です。

2011/08/30

内容に星5つ、というより、この目を引く素敵な装丁や、大宰に萌えってつけちゃうセンスが気に入りました。