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泣き虫弱虫諸葛孔明(第壱部) 文春文庫
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内容紹介 | 諸葛孔明は幼い頃は口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計で恨みを晴らすという、なんともイヤな子供であった。なぜ劉備玄徳は、奇怪な衣装で宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男にわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか?新解釈にあふれ無類に面白い酒見流の「三国志」が待望の文庫版で登場。 |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2009/10/08 |
JAN | 9784167773083 |
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泣き虫弱虫諸葛孔明(第壱部)
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商品レビュー
4.4
35件のお客様レビュー
吉川英治は三国志の後書きで「鬼才奇才と演義は言うけれど、孔明は偉大なる平凡人ではなかったか」と語っている。 後世の小説や映画などに登場する、とことん真っ直ぐで正直で正義の塊のような人物は、そのあまりにも浮世離れした「白さ」によって周りから怪訝な眼に晒されるという演出を施される事...
吉川英治は三国志の後書きで「鬼才奇才と演義は言うけれど、孔明は偉大なる平凡人ではなかったか」と語っている。 後世の小説や映画などに登場する、とことん真っ直ぐで正直で正義の塊のような人物は、そのあまりにも浮世離れした「白さ」によって周りから怪訝な眼に晒されるという演出を施される事が多い。その元祖は三国志の諸葛亮孔明にあるのではないかとも思う。 本作の孔明も偏屈で計算高くて変わり者として描かれていて(劉備やその配下も概ねそうだ)歴史の本流に突然現れて二十数年で表舞台から消えた謎の多い人物の、謎の部分を皮肉と笑いに替えて描いている。 親近感の湧く描写になっていて、孔明の周囲の人々…姉や弟や舅や師匠などとのやり取りも、一風変わっていて面白い。 ただ、ひとつ残念なのが 孔明出廬から長板玻での張飛と趙雲の活躍、孔明の呉での大論陣、周瑜との駆け引きや赤壁の大戦に至るこの辺りの流れは三国志演義全体のクライマックスと言ってもいいし、個人的に好きなシーンの連続なので2巻以降、少し引き締めた調子で描いて欲しいなぁと思ったりはする。
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吉川三国志、柴練三国志、北方三国志と読んできた。さてさて、酒見さんのはどんなんかなと読み始めたが、ちょっとびっくり。 予想の斜め上をいっています。 講談調なのにまずビックリ。でもこれって、水滸伝もそうであるように、三国志演義も元々はこうなのかも。 それぞれの人物造形も現代だと...
吉川三国志、柴練三国志、北方三国志と読んできた。さてさて、酒見さんのはどんなんかなと読み始めたが、ちょっとびっくり。 予想の斜め上をいっています。 講談調なのにまずビックリ。でもこれって、水滸伝もそうであるように、三国志演義も元々はこうなのかも。 それぞれの人物造形も現代だと、こうなんだろうなと妙に納得します。 想像した感じとは違っていたが先が楽しみ。
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-歴史とは解釈の賜物だ!- 三国志はこれまで複数の著者の作品を読んできた。それなりの知識を有している自信はあったし、本筋は理解しているつもりである。それでも本作を通じて新しい発見があった。 それは一言で表すと歴史とは解釈の賜物なのだ、という当たり前だけれど忘れがちの事実である...
-歴史とは解釈の賜物だ!- 三国志はこれまで複数の著者の作品を読んできた。それなりの知識を有している自信はあったし、本筋は理解しているつもりである。それでも本作を通じて新しい発見があった。 それは一言で表すと歴史とは解釈の賜物なのだ、という当たり前だけれど忘れがちの事実である。正確な歴史なんてものはないのだ。歴史はどうしても書き表す人の思想や哲学から逃れることはできない。資料の狭間狭間を埋めるものは想像力であり、希望であり、悪意なのかもしれない。 本書においては、これまでとは一味違ったスパイスを加えられ、劉備三兄弟や孔明が描かれている。この本を読むとこれまで吉川三国志や陳舜臣三国志や横山三国志に親しんできた方は新鮮な感想を抱くだろうし、人によっては不快感を覚えるかもしれない。しかし、そういう論争やざわつきを生み出すことができたなら著者にとっては大成功と言えるだろう。 単行本版だと一冊500ページ弱という分量でありつつも、なかなか物語は進まず非常にじれったい。少し蛇足が多いというか冗長なところがあるので、星はひとつだけ減らした。 しかし、歴史とは解釈の賜物という改めての訓戒を与えてくれたのと、三国志のしらざる世界をもっと知りたいというモチベーションを与えてくれたので概ね満足できる一冊だ
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