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人間とは何か その誕生からネット化社会まで 叢書・ウニベルシタス926
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人間とは何か その誕生からネット化社会まで 叢書・ウニベルシタス926

ノルベルトボルツ, アンドレアスミュンケル【編】, 壽福眞美【訳】

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人間とは何か その誕生からネット化社会まで 叢書・ウニベルシタス926

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 法政大学出版局
発売年月日 2009/10/05
JAN 9784588009266

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人間とは何か

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2011/01/18

「もともとロボットは『強制労働』を意味するチェコ語が語源。西洋では人間の代わりの労働力と言う趣が強く、映画などではしばしば人間に敵対して描かれる。一方鉄腕アトムやドラえもんに慣れた日本人は『人間』のような親しみを持ち、その洗礼を受けてか、技術的な難しさを顧みずに、人型ロボットを夢...

「もともとロボットは『強制労働』を意味するチェコ語が語源。西洋では人間の代わりの労働力と言う趣が強く、映画などではしばしば人間に敵対して描かれる。一方鉄腕アトムやドラえもんに慣れた日本人は『人間』のような親しみを持ち、その洗礼を受けてか、技術的な難しさを顧みずに、人型ロボットを夢見る研究者は多い。」 ということがこの間の新聞記事に載ってあった。記事は日本のテクノロジーのガラパゴス化の文化的ルーツが「万物に神は宿る」という八百万の神信仰に求められると指摘する。 「神に創造された人間が特権的に自然を支配する西洋的な世界観ではなく、万物に魂が宿る世界観がある」ために、日本人はテクノロジーをそれと共生するような方向で発展させてきたのだという。 本書を読み終えるにあたってこの指摘は興味深い。本書ではテクノロジーは人間足り得るか、人間はテクノロジー足り得るかという問いがひたすら繰り返されているからだ。テクノロジーによって人間の行動を完璧に模倣できる「何か」が完成したとして、われわれはそれを人間と呼ぶことができるだろうかということを問いながら、「人間とは何か」という答えを探っていく。 テクノロジーを人間を映すメディアと捉え、そのメディアから「人間なるもの」を引き出そうとしている。このアプローチからわかることは、西洋的な感覚のひとつに、人間とテクノロジーを直線状でとらえるという側面があるのだということだ。 さらにその延長線上に神がいるということを考えればわかりやすいだろう。神が人間を作ったのなら、人間を作り出す人間は神か?じゃあ作られた人間も神なのか?神だらけじゃねえか!?そんなはずはない。では何か?というように、だから人間とテクノロジーはだから衝突する。そこから「人間とは何か」という問いが発生する。 ゆえに西洋のテクノロジーは、如何に人間に服従させるかという方向で発展する。テクノロジーが人間と同等であってはならないのだ。 一方日本人の感覚は、例えば我らがジャパニメーションを見てみれば明らかなように、このような哲学的問題を孕まない。 たとえばロボットもの。小学校の頃ちょいワルっぽい教師がよくいってたものだ「ガンダムなんてのはバカなんだよ。だってあんだけ技術力がありゃ、無人機ぐらい作れるだろうに。人間を入れるような危ないことする必要ない。」 しかし日本人はやるのである。人間をぶち込まなければ気が済まないのだ。だってそうじゃなきゃロマンが無いだろ?―ロマン!それこそが大和魂!八百万の神は万物にやどるのだから、あなたも私も物も神。神が神を操縦しているというわけさ、何の問題もない。どっちもしたくて、されたくてやっているのだ。それでいいではないか渡来人! そうしてガラパゴス化は進行し、ついにゲームで彼女を作るまでにその倫理観を完成させた。類まれなる共生の世界観である。 日本人にとってテクノロジーの価値とは如何に服従させられるかではなく、いかに「フィット(=共生につながる)」するものであるかということだ。そこに(西洋的な意味で。)役に立つか、立たないかという基準は存在しないのではないか。アイボとかアシモとか、お高いだけで一体何の役に立つのであろう。しかしそこがいい。なんだか生活にフィットする存在を求めている。 このガラパゴス化が内輪すぎるとイッっちゃってるものになるが、小型化など世界に通用する技術を作り上げたという事実も忘れてはいけないだろう。

Posted by ブクログ

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