1,800円以上の注文で送料無料

馬鹿マネー 金融危機の正体 ニューズウィーク日本版ペーパーバックス
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

馬鹿マネー 金融危機の正体 ニューズウィーク日本版ペーパーバックス

ダニエルグロス【著】, 池村千秋【訳】

追加する に追加する

馬鹿マネー 金融危機の正体 ニューズウィーク日本版ペーパーバックス

定価 ¥1,047

220 定価より827円(78%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 阪急コミュニケーションズ
発売年月日 2009/10/16
JAN 9784484091129

馬鹿マネー 金融危機の正体

¥220

商品レビュー

3

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/03/15

2010年も明けてアメリカの景気も小康状態のようですが、サブプライム危機の内容を解説してある本は多く見られますが、この本ではそれが発生した背景について詳しく書かれています。 1929年の大恐慌の教訓を活かして存在していた規制が撤廃されたことや、日本のバブル期のような根拠のない...

2010年も明けてアメリカの景気も小康状態のようですが、サブプライム危機の内容を解説してある本は多く見られますが、この本ではそれが発生した背景について詳しく書かれています。 1929年の大恐慌の教訓を活かして存在していた規制が撤廃されたことや、日本のバブル期のような根拠のない永遠に拡大し続ける思想が原因だったような気がします。バブルとは資本主義を行っている限り、なくならないような病気のような気がしました。 以下は気になったポイントです。 ・アメリカの住宅資産価値の上昇幅は、1890から2004年までの100年以上もの長い間、年平均で0.4%であった(p57) ・2001年の時点で、アメリカの全世帯の67.5%が自宅所有をしていた、2006年には69.3%となった、2008年3Qには2002年レベルに戻った(p58、199) ・アメリカ人は変動金利が低くなるにつれて、少しでも安い住宅を買う代わりに、ますます高額の物件を購入して頭金支払いを減らし、当初の返済額を少なくしようとした(p78) ・新規顧客を開拓するために、住宅ローン業界は、信用度の低い人向けのサブプライムローンと、収入証明不要のオルトAローンの売り込みに力をいれた(p80) ・ローン返済が遅れれば、手数料を稼ぐチャンスであった、ローンの借り換えを薦めて(30年固定金利ローンから、40年固定金利、変動金利ローン、オプション変動金利ローンへ)いた、これによりローン不払いによる差し押え率は、2002年3Qの1.49%から05年2Qの1%へ下落した(p83) ・2004年6月にユタ州エフレイム銀行がつぶれてから952日間、銀行破たんはなく、1940年代の609日を大幅に更新する記録であった(p84) ・ファニーメイ、フレディマックハ、自らが住宅ローン担保証券を発行するだけでなく、リスクヘッジのために既存の住宅ローン担保証券やデリバティブを市場で売買した(p94) ・投資銀行には証券取引委員会(SEC)のルールにより、資本の12倍までしか借り入れを行ってはいけないというルールがあったが、2004年春にそのルールを撤廃させた(p96) ・もともと住宅ローンの貸し手は、最低10%の頭金支払いを融資条件としていたが、2007年に初めてマイホームを購入した人の45%は、頭金を支払っていなかった、住宅購入代金全体の98%をローンで調達していた(p106) ・CDSが保障する債務総額は、2000年から2004年の間に、1000億ドルから6.4兆ドル、2007年には62兆ドルへ達した(p111) ・アメリカではファンドマネージャーの成功報酬は、通常所得ではなくキャピタルゲインとして扱われるので、所得税の最高税率:35%ではなく、15%が適用される(p131) ・FRBが制御できるのは、商業銀行がFRBから金を借りる際の金利のみ、住宅購入者や投資銀行が融資を受ける際の金利を決めるのはマーケット(p167) ・2002年、エンロン、ワールドコム不正会計スキャンダルを受けてSOX法を制定したが、これをもってしても今回の金融危機は防げなかった(p203)

Posted by ブクログ

2010/05/06

ニューズウィークのペーパーブックスである。 今回の金融恐慌について、詳細に順を追って説明している。 この本では、ただ追っているだけなので、あまり論述してはいないが最後のチャプター8 弱回転する時代の歯車でそれについて説明をしている。 結局、ベア・スターンズを救済して、リーマン...

ニューズウィークのペーパーブックスである。 今回の金融恐慌について、詳細に順を追って説明している。 この本では、ただ追っているだけなので、あまり論述してはいないが最後のチャプター8 弱回転する時代の歯車でそれについて説明をしている。 結局、ベア・スターンズを救済して、リーマン・ブラザーズを救わなかったポールソンの考えはいったいなんだったのか。ニューズウィーク記者としてはCDSと結論づけているが、様々な情報があるので、ここまでにしておくが、特に書くデリバティブというリスクが最終的に爆発した、ただそれだけだったのかもしれない。 そして、AIGについてはCDOでの肩代わりだが、結局債権を回収出きないので、滅亡して良く流れであるとなっている。 最後にはグリーンスパンをやじって、SOX法の無能さを嘆いているのである。 そうではなく、どうすれば防げたかを論じても仕方がない。こんごどうすれば世の中は明るくなるのかを問うべきなのではないだろうか。 しかし、本書は事実を淡々と観察する上では(素人的には)非常に良くできた書籍だと私は思う。

Posted by ブクログ

2009/11/17

1000円のくせに充実してる。 サブプライム関連の話題を時系列でわかりやすくまとめてくれてる。 しかも、単純に証券化がどうとかじゃなくて、様々な要因(グリーンスパン・プットとか住宅需要がなんで増加したかとか)も書いてあるから、全貌を把握しやすい。 各論の本を読む前に一読をおすす...

1000円のくせに充実してる。 サブプライム関連の話題を時系列でわかりやすくまとめてくれてる。 しかも、単純に証券化がどうとかじゃなくて、様々な要因(グリーンスパン・プットとか住宅需要がなんで増加したかとか)も書いてあるから、全貌を把握しやすい。 各論の本を読む前に一読をおすすめします!

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品