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けものたちは故郷をめざす 新潮文庫
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けものたちは故郷をめざす 新潮文庫

安部公房(著者)

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けものたちは故郷をめざす 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1970/05/25
JAN 9784101121031

けものたちは故郷をめざす

¥660

商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2024/12/08

戦争、敗戦、極寒という最悪の状況で満州から日本を目指す少年。 飢える、だまされる、襲われる、失うという極限で、人間の本性はどのように現れるのか、どんどん読み進んでしまう。 絶望的な世界で現れる人間の獣性を味わいたい方は、是非。

Posted by ブクログ

2024/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初安部公房。図書館本にて。 事前知識なしに読むもなかなか入り込めず前半は唸りながらなんとか断片的に理解していく過酷な気分。 果たして本当に人間の生命力はこんなにあるのだろうか? 高のような吹っ切れている男ならまだしも、主人公のような絶対な目的もなく漠然とした故郷を想う気持ちでは私は無理だなあとなんとなく白けた気持ちになってしまい残念だった。 久三の年齢は、当時の時代背景などは考えず読んでいる時は始終10歳くらいの気持ちでいた。 何があっても高を殺そうとしない青年の心は清く、また悪く言うと愚直で憐れだった。 中盤まではどうなるものだとハラハラしたけど、後半にかけていくにつれて、もういいもういいと救いのなさが気怠く感じてしまった。 もちろん当時の状況からしてこんな彼らの境遇は生易しいものなのかもしれないが……。 ともあれ、著者の初めての作品にこれを選んだのもまた運命であろう。 なかなか食指が伸びないので同者の別作品には手出せず、簡潔に読み終えたことだけ記しておく。

Posted by ブクログ

2024/07/12

 1957(昭和32)年作。  シュールレアリスムのスタイルに依らない、一応リアリスティックな書法の作品。もっとも、極度の飢えに晒されながら荒野をさまよう主人公の状況は、それ自体がどこかシュールでもある。  安部公房自身が少年時代を満州で過ごし、敗戦後は家を追われ放浪したらしいの...

 1957(昭和32)年作。  シュールレアリスムのスタイルに依らない、一応リアリスティックな書法の作品。もっとも、極度の飢えに晒されながら荒野をさまよう主人公の状況は、それ自体がどこかシュールでもある。  安部公房自身が少年時代を満州で過ごし、敗戦後は家を追われ放浪したらしいので、ある程度このリアルな体験、当時目にした情景などが本作に反映されているに違いない。  永遠と思われるような放浪が、なんとも印象に残る作品だった。

Posted by ブクログ

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