秘密への跳躍 怪異名所巡り 5

赤川次郎【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2009/09/25
• JAN: 9784087713213

商品レビュー

2019/04/29

｢秘密への跳躍｣
霧の中に映し出される映像は。
全てが本当に起きた事やこれから起きる予知夢ではないだろうが、何かしら当事者たちには意味があるからこそあの様な映像を見たのではないのだろうか。

｢愛と死の雨に濡れて｣
幸せな二人を引き裂いたのは。
自分の娘に彼氏が出来たとなれば気になるのは当たり前だと思うが、ここまで執着し妻の異変にも気付かないというのは何処か夫婦として破綻していたからなのだろうな。

｢日陰屋敷の宴｣
昼間なのに夜のような暗さ。
彼処に住むものにとって暮らしやすい場所など限られているだろうが、そんな場所を態々提供し自分たちの話相手にもなってくれる人がいるなんて知ったら大勢押しかけてくるのも仕方ないかもしれないな。

｢人形を呪わば｣
手にした瞬間に思った人物に。
在り来りな怪談話に近いが知らぬ内に手元にあり、その後自分の想いよりも強く邪念が集まり衝動的に本来なら思わぬ事を行動に移してしまうなど恐怖でしかないな。

｢暗闇本線の駅に立つ｣
迷子になり誰にも知られず落ちた闇。
子供一人で考えて行動したら歩く以外に選択肢はないのだろうけれど、大切な子供一人が消えた事にそれだけの時間が経つまで気付かないというのも何だか悲しい話だな。

｢生まれなかった子の子守唄｣
本人たちは納得し終わる関係のはずが。
主人の遊びを知り本人に対し怒りを覚えるのは普通だと思うが、その関係を明らかにする事なくひっそりと子供を産み会う事も辞めると決めた彼女に対してのみ怒りの矛先を向けるのは少し間違ってないだろうか。

2017/04/08

シリーズ5作目
安定の面白さ。
霧で出で幽霊が当時の様子を見せてくれるというのが定番になるのか。
(図書館)

2016/03/04

大人気〈霊感バスガイド〉シリーズ第5巻!
〈すずめ〉バスの名物ガイド・町田藍が様々な怪異名所を案内し、心霊現象とその裏に隠された事件の真相を解明する。
今回のツアーでは、常連客の女子高生・真由美の身に異変が…?
（アマゾンより引用）

このシリーズ、幽霊ものだけど、結構面白い(*´∀｀*)
短編集です