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芋虫 ビームC
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | エンターブレイン/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/10/26 |
JAN | 9784047260856 |
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芋虫
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4.1
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個人的に江戸川乱歩と言ったら、『少年探偵シリーズ』や『明智小五郎シリーズ』、『孤島の鬼』などより先に、初期の大傑作である『人間椅子』や『芋虫』――殊に『芋虫』が浮かんできて、その救いようのないラストを思い出し、身震いしてしまうのは私だけでしょうか? 私が初めて乱歩という小説家に感...
個人的に江戸川乱歩と言ったら、『少年探偵シリーズ』や『明智小五郎シリーズ』、『孤島の鬼』などより先に、初期の大傑作である『人間椅子』や『芋虫』――殊に『芋虫』が浮かんできて、その救いようのないラストを思い出し、身震いしてしまうのは私だけでしょうか? 私が初めて乱歩という小説家に感化されたきっかけになった作品は、紛れもなく『芋虫』で、初読の衝撃と感動は今でも忘れられません。 そんな大好きな作品のコミカライズをあの丸尾末広先生が手掛けているということで、読みたくて仕方なかったのですが、ついにその夢が叶いました! うれしいー やはり圧倒的なまでの画力! 痛々しく醜い須永中尉の姿や、そんな彼と時子との官能的な交接、絡み合う植物、不気味な昆虫達・・・・・・と、とにかく一つ一つの要素に業を感じます(美と醜を同居させた離れの描写とか、凄すぎる)・・・・・・! 原作の小説自体はそこまで長い話なわけではありませんが、丸尾版ではふんだんにページを使い、贅沢でデコラティヴな仕上がりになっているのも、この話を残酷劇に終わらせない、どこか儚く耽美なものにしていると思うんですよね・・・・・・。 やっぱり強烈だったのは時子が就寝中に見た、悍ましい異形や蟲の幻ですね。ぞっとする嫌悪感と、やはりひれ伏されたような「凄み」を見せつけられた感じがします。あとバナナ(笑) 追記:時子が須永中尉の目を抉る場面を襖から黒猫が覗いてるのって、もしかしてポーの『黒猫』を暗示してるのかな?
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絵が美しく、どうしようもないこのお話と丸尾末広の描き方の相性が良いと思った。 突然のグロテスクなシーンには驚いたが、虚しさ、切なさが独特のタッチで助長されていて非常によい。
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渋谷の漫画サロントリガーにての読了。全体的に漂う官能的な雰囲気がとても素晴らしいと感じました。別に奥さんは好みでもないし普通の昭和の専業主婦なのだけれど、支配することの快楽に溺れる女の顔はなにか胸に訴えかけるような美しさと危なさがあるなと感じました。最後のラストシーンはドロドロと...
渋谷の漫画サロントリガーにての読了。全体的に漂う官能的な雰囲気がとても素晴らしいと感じました。別に奥さんは好みでもないし普通の昭和の専業主婦なのだけれど、支配することの快楽に溺れる女の顔はなにか胸に訴えかけるような美しさと危なさがあるなと感じました。最後のラストシーンはドロドロとした展開で終わるのか?と思っていましたが、切ないラストシーンで良い意味で期待を裏切られました。
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