- 中古
- 書籍
- 書籍
七秒しか記憶がもたない男 脳損傷から奇跡の回復を遂げるまで
定価 ¥2,530
220円 定価より2,310円(91%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | ランダムハウス講談社 |
発売年月日 | 2009/09/23 |
JAN | 9784270005330 |
- 書籍
- 書籍
七秒しか記憶がもたない男
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
七秒しか記憶がもたない男
¥220
在庫なし
商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
膨大でしかも引き込まれてしまう脳障害の実態と終わりが見えない介護。イギリス在住の夫に起こった記憶障害。離婚も決意するが、それでも夫を忘れる事が出来ず新たなパートナーを考える余地もないほどに愛しているし、夫も妻を忘れる事なく同じ単語を毎分繰り返す。 愛してる、秒速で来てほしいダーリ...
膨大でしかも引き込まれてしまう脳障害の実態と終わりが見えない介護。イギリス在住の夫に起こった記憶障害。離婚も決意するが、それでも夫を忘れる事が出来ず新たなパートナーを考える余地もないほどに愛しているし、夫も妻を忘れる事なく同じ単語を毎分繰り返す。 愛してる、秒速で来てほしいダーリン。と。 生活困窮していてもなんとかなる、と楽観的で読んでいる限りでは必要に応じて何らかの援助、支援が提供されパワーあふれる印象だがやはり何十年も変わらない夫の介護と仕事の両立で海外に現実逃避。しても施設へ夫へ毎日電話で話し、自分は夫以外愛せないが同じ質問の繰り返しに疲弊。 読後、自分もこの本から学ぶ事が沢山あるがこのような生活は気が狂いそうだし、強さもない。夫ではなく親の介護に置き換えて考えてみるが終わりの見えない介護は耐えられるのか?? それともなんとか生活できると思う事ができるのか。 ズッシリとくる内容で翻訳本にしては読みやすかった。
Posted by
ヘルペス性脳炎により脳に甚大な損傷を負い、つねに持続的な記憶を形成できなくなった英国の音楽家に関する妻の回想録。彼は数分間しか記憶を持続できないため(タイトルの七秒は本文を読む限り無根拠。どこにもそのような記述はない)、つねに自分がたったいま昏睡から覚醒したと思い込んでいる。妻で...
ヘルペス性脳炎により脳に甚大な損傷を負い、つねに持続的な記憶を形成できなくなった英国の音楽家に関する妻の回想録。彼は数分間しか記憶を持続できないため(タイトルの七秒は本文を読む限り無根拠。どこにもそのような記述はない)、つねに自分がたったいま昏睡から覚醒したと思い込んでいる。妻である筆者は夫の回復を助けたい一心から、英国には当時乏しかった脳損傷患者のためのプログラムを整備するところまで精力的に活動する。 史上稀有な症例を描いたノンフィクションだが、いかんせん視点が筆者である妻自身の生き様に終始しており、肝心の患者の回復過程をつぶさに活写しえたとは言い難い。 原題を直訳すると「永遠の今日〜愛と記憶喪失の回想録〜」。もしこのタイトルであれば内容は推して知るべしだった。 ともあれ、なかなか読むことのできない劇的な人生の記録には違いない。
Posted by
オリバー・サックスの「音楽嗜好症」で紹介されていたので読んでみた。 ウィルス性脳炎から海馬を破壊され、エピソード記憶の機能が失われてしまった男性の話。 短期記憶(作業記憶)の障害のお話というと、小川洋子さんの「博士の愛した数式」が思い出されるが、現実はもっと厳しい。 彼は瞬間瞬...
オリバー・サックスの「音楽嗜好症」で紹介されていたので読んでみた。 ウィルス性脳炎から海馬を破壊され、エピソード記憶の機能が失われてしまった男性の話。 短期記憶(作業記憶)の障害のお話というと、小川洋子さんの「博士の愛した数式」が思い出されるが、現実はもっと厳しい。 彼は瞬間瞬間でしか、自分自身の状況を理解することができないのだ。 何年も世話をしてくれている看護士や医師たちも、常に初対面。今この瞬間まで意識を失っていた、何も感じられなかった、死人だったという彼の言葉。 彼のおかれた状況は想像を絶するものであり、またそんな彼にとって唯一認識できた最愛の人(著者、但し彼女の名前すら思いだせないのだが)にとって、繰り返し問い続けられる(それこそ何年も)全く同じ質問に、どれほどの忍耐と愛情を持って接し続けてきたのか。 こんな状況が作り出されてしまうという恐ろしさと、そして同時に、そんな拷問のような状況にありながら、苦しみもがきながらも、愛情を持ち続けて今なおお互いを大切にしあい日々生きているという驚嘆すべき事実に、ただただひたすら圧倒された。 表題には「奇跡の回復を遂げる」とあるが、彼は回復などしていない。 確かに、彼の周囲の人々の献身的な態度と愛情によって、当初から比べれば驚くべき進歩はしているのだが、彼が発症以前に戻ることはあり得ない。 そんな絶望的な状況の中でも、この二人が幸せそうに、手を取り合って、前を向いて生きているのが本当に素晴らしかった。
Posted by