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悪意の森(上) 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/09/17 |
JAN | 9784087605853 |
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
「悪意の森 (上) 」(タナ・フレンチ : 安藤由紀子 訳)を読んだ。 まだ(上)までなんだが、〈これが第一作?すごい!〉と唸る。 過去の秘密を抱えて危うい精神のバランスをギリギリ保ちながら、不穏な空気渦巻く小さな街での捜査が続く。 この先の展開が全く読めない。 さあ(下)に突入...
「悪意の森 (上) 」(タナ・フレンチ : 安藤由紀子 訳)を読んだ。 まだ(上)までなんだが、〈これが第一作?すごい!〉と唸る。 過去の秘密を抱えて危うい精神のバランスをギリギリ保ちながら、不穏な空気渦巻く小さな街での捜査が続く。 この先の展開が全く読めない。 さあ(下)に突入。
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アイルランド、ダブリン近くの遺跡発掘現場で少女の遺体が発見された。生贄の儀式かもとも言われる石の上に載せられていたが、近くに住む少女で、しかも近くバレエ学校に入学が決まっていた少女だった。担当にあたる若き刑事ロブ・ライアンは、20年前その近くに住んでいて、しかも仲よし3人で遊んで...
アイルランド、ダブリン近くの遺跡発掘現場で少女の遺体が発見された。生贄の儀式かもとも言われる石の上に載せられていたが、近くに住む少女で、しかも近くバレエ学校に入学が決まっていた少女だった。担当にあたる若き刑事ロブ・ライアンは、20年前その近くに住んでいて、しかも仲よし3人で遊んでいる最中、二人は行方不明となり、自身は血のたまった靴にまみれて発見されそれまでの記憶が飛んでいた、と言う過去を持つ。両親は引っ越しをし、名前も変えて、そして刑事になったのだった。 現在の事件と、昔の自身の遭遇した事件は何か関係があるのか? 少女の父親はその昔ワルで、森で仲間たちとつるんでいるのを、ライアンたちは盗み見していたのだ。・・こうなると、20年を経た事件は何かどろどろしたつながりがあるのではないか? という興味で最初は読み進むのだが・・ ちょっとしりつぼみだったかな。現在の事件の動機はけっこうよくあるタイプか。掘り下げ方次第ではおどろおどろしくなるが、ストレートですとんと落ちておしまい。 ライアンと相棒の女性刑事の関係とか、ライアンのルームシェアの女性とか、あるいはいらないかも。 タナ・フレンチ:アイルランドの小説家 1973年、アメリカ合衆国で、アイルランド系の家庭に生まれる。父親が開発途上国の資源問題を研究するエコノミストで、その仕事の都合で、ルーツのアイルランドをはじめ、イタリア、マラウイなど数カ国を転々とした。1990年以降は、父祖の国であるアイルランドの首都・ダブリンに暮らしている[1]。ダブリンのトリニティ・カレッジで演劇を学んだ[1]。既婚者で、娘が1人いる。アメリカとアイルランドの市民権を持っている。 2007発表 2009.9.25第1刷 図書館
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子供の行方不明事件が20年後に再び姿を現す。ホラーチックな興味深いテーマで緊張感があるが、主人公の悩みばかりが重すぎた。 上下巻です エドガー賞、アンソニー賞、マカヴィティ賞などの新人賞受賞作 読みにくい、長い話だった。 最初のページなど改行がわずかで、べったりと...
子供の行方不明事件が20年後に再び姿を現す。ホラーチックな興味深いテーマで緊張感があるが、主人公の悩みばかりが重すぎた。 上下巻です エドガー賞、アンソニー賞、マカヴィティ賞などの新人賞受賞作 読みにくい、長い話だった。 最初のページなど改行がわずかで、べったりと活字で埋まっている、処女作だからか、やたら修辞や比喩に凝っている。 その上、最後まで一人称で話す主人公が、全くやりきれないほど煮え切らない、魅力がない。 と、こき下ろしてはみたけれど。 我慢して読むと、主人公ロブの悩み方にも慣れて、ストーリーの展開も少し面白くなってくる。 解決近い部分になるとスピードも上がってくる。 アイルランド、ダブリン近くの新興住宅地、後に森があって子供の遊び場になっていた。そこに三人の仲良しが入ったまま帰ってこなかった。やっと帰った男の子「アダム」は記憶がなかった。 20年後、アダムはミドルネームを使ってロバート(ロブ)と名前を変え、家も引越し、殺人課の刑事になっていた。 ところが彼が住んでいた寂れた町の上に、高速道路が通ることになる。そこは歴史のあるアイルランド、工事中の場所に遺跡が埋まっていることがわかり、発掘調査をしなければならない。 その発掘中に、ケイティという女の子が殺される。それも昔、行方不明になった子供たちと同じ12歳。 ロブは昔の事件が蒸し返されるのを恐れている。記憶がないというものの、再び話題になって自分の身元が明らかになり、捜査からはずされたくない、その上なにがあったのか思い出せない不安にも苦しめられている。 事件の捜査するうちに、フラッシュバックのように子供の頃の情景が蘇ることがあるが、それは直接二人の子供の行方につながるものではない。 彼自身も当時の極彩色の夢まで見て、あの二人は生きているのだろうかという疑問に悩まされている。 そして、捜査を進めるうちにケイティ事件は犯人の手がかりもみつかり、意外な真実がわかる。 さえない悩めるロブに比べて相棒のキャシーが魅力的、仲間に加わったサムもいい。 この二人が出ると少し面白くなるが、ロブが過去に悩まされるという、うじうじとした話は退屈で、本筋にかすりもしないで、結局昔の二人の行方は知れないまま。解決もされない。 ページも残り少なくなったところで、ケイティ事件は、意外な展開を見せて解決する。 このあたりは作者の実力は感じられるが、何しろ終始ロブの悩みに付き合う忍耐の要る本だった。 この後はサバサバッとしたタンパクなものがいいかな。
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