淑女の肖像 探偵ダ・ヴィンチ ランダムハウス講談社文庫

ダイアン・A.S.スタカート【著】, 対馬妙【訳】

• 販売会社／発売会社: ランダムハウス講談社
• 発売年月日: 2009/09/12
• JAN: 9784270103173

商品レビュー

2013/12/13

ミラノ公国スフォルツァ城の塔から転落した侍女を見つけたのはダ・ヴィンチの助手ディノだった。
現場に残された4枚のタロットカード。
ダ・ヴィンチは謎を解くべく、ディノを女装させて城に潜り込ませる。

男装してダ・ヴィンチの元で絵を学ぶディノが心ならずも女に戻る。
その戸惑いや喜びがとてもよく伝わってくる。
しかも初恋(？)まで経験しちゃって、おばちゃん甘酸っぱい思いで胸がいっぱいになっちゃったよw
敬愛する師匠がいても自分にあからさまに好意を寄せてくるイケメンによろめくディノはやっぱり乙女なのよね～。
ミステリ部分はよくあるネタだけど、ディノの恋心がしっかり描かれているのであるある感はなかったなぁ。
やっぱりこういうのって構成次第なんだね。
ラストもきちんとディノの怒りや失望を昇華していてよかった。
それにしてもダ・ヴィンチはいろいろ鈍感過ぎ。

2010/03/22

レオナルド・ダ・ヴィンチとその弟子（実は女性）が探偵役のミステリ。
レオナルドが、ディノが女性だってことに気づいてないってのが残念。絶対前回うっすら気づいてるものだと思ってたのに。そこまで鈍いのか？とか思っちゃう。
気づいてて、そのうえで気づいてるのか気づいてないのかディノにやきもきさせながら微妙なやりとりを……そこまでいったらハーレクインかな、さすがに。
グレゴリオとカテリーナ、もっとずっと出てきてほしいキャラクターでした。
犯人や動機は途中でわかっちゃったんだけど、ああいうラストになるとは思わなかった。
グレゴリオにもディノを翻弄してほしかったなぁ。…それをやるとやっぱりハーレクインだけど。
これで後出しでレオナルドは「実は気づいてました」とかやられたらどうしよう。