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俳諧大要 岩波文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1983/09/01 |
JAN | 9784003101377 |
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俳諧大要
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商品レビュー
4.8
5件のお客様レビュー
岩波文庫は、ブクログ登録11冊目。 著者、正岡子規、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈旧暦慶応3年9月17日〉- 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人、歌人、国語学研究家。子規は筆名...
岩波文庫は、ブクログ登録11冊目。 著者、正岡子規、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈旧暦慶応3年9月17日〉- 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人、歌人、国語学研究家。子規は筆名で、本名は正岡 常規(まさおか つねのり)。幼名を處之助(ところのすけ)といい、後に升(のぼる)と改めた。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 『ホトトギス』により、写生俳句を提唱、俳句革新の道を邁進し、今日あらためて高く評価されている子規の俳論集。子規の俳句観の最良の要約といわれる「俳諧大要」をはじめ、蕪村を再発見した「俳人蕪村」、「古池の句の弁」、「俳句の初歩」、「俳句上の京と江戸」の五篇を精選。加藤楸邨「子規の今日的意義」を付す。 ---引用終了 正岡子規に関して、最近知ったことは、生涯で25,000句の俳句を作ったこと。 子規が20代の頃、芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」という句に、とても惹かれていたこと。 など。 それから、雑誌『ホトトギス』。 ウィキペディアによると、この雑誌は、1897年、子規の友人・柳原極堂が創刊。 漱石の『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』が発表された雑誌でもある。 現在も創刊されているそうだ。 以下、関連人物の生年没年。 正岡子規(1867~1902) 夏目漱石(1867~1916) 柳原極堂(1867~1957)
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漢文調の淋漓な文章で綴られる子規の俳句革新。その後の高浜虚子による俳句の座の文学への押し戻しを考えると、おれが時代を変えてやるという子規の思いが滲み出ているようだ。かえって病身だからこそできたことではなかろか。
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子規の俳論集。 印象に残ったのは、初心者の質問に答える形で子規が俳句の好悪を論じる一節。 ここで子規は、学生時代に俳句を始めてからの嗜好の変化(彼はそれを「発達」と呼ぶわけだが)を率直に語っている。始めの頃はいわゆる理屈的の句や気の利いた句を好んでいたというが、句作を続けるうち...
子規の俳論集。 印象に残ったのは、初心者の質問に答える形で子規が俳句の好悪を論じる一節。 ここで子規は、学生時代に俳句を始めてからの嗜好の変化(彼はそれを「発達」と呼ぶわけだが)を率直に語っている。始めの頃はいわゆる理屈的の句や気の利いた句を好んでいたというが、句作を続けるうちにそれらが表層的なものであることに気づいたという。逆に率直な感動を写しとること、素直に写生に徹することの良さを悟ったと。 今まで私には、彼の称揚する写実の句の良さがぴんときていなかった。なんというか……そのまんまやん、と物足りなく感じてしまうのだ。いや、写実なのだからそのまんまなのは当然なのだけれど。私って俳句に向いてないのかしら。なんて思っていたのだが。 そんな中、本書を読んで一つ発見があった。子規が素人時代に気に入っていたという(彼に言わせると理屈的の)句は素直にいいと思えたのだ。これにはびっくりした。畢竟、どうしても「巧い」句を目標としてしまうのが素人ということだろうか。なんだか俳句「道」の香りがする考えだなぁ。 とにもかくにも、あの子規も同じ道を通っていたのかと思うと少しほっとしたような心持ちである。続けていくうちに感じ方が変わるということも当然あるわけで、皆が褒める句を無理に良いと思わなくてもいいのだ。そんな当たり前のことを再認識した。 自分の感性に嘘をつくことなく、楽しく気長にやりますか。
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