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世界史における時間
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世界史における時間
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商品レビュー
2.7
3件のお客様レビュー
普段特に気にすることなく使っている"西暦"の歴史。この西暦はキリスト年紀でもあるが、その発想がキリスト教を迫害していたローマ皇帝からもたらされたものというのが面白い。そのキリスト年紀が歴史の記述に使われるようになり、紀元前が発明され、世界に広がり受け入れられ...
普段特に気にすることなく使っている"西暦"の歴史。この西暦はキリスト年紀でもあるが、その発想がキリスト教を迫害していたローマ皇帝からもたらされたものというのが面白い。そのキリスト年紀が歴史の記述に使われるようになり、紀元前が発明され、世界に広がり受け入れられていく様子が描かれている。それぞれの国に暦はあり、また、キリスト教を起源に持つということで導入に際しては宗教色を消すよう注意がなされており、AD、BCという表現を止めようという動きがあるなど現在も多少の混乱が残っている。では日本はというと、導入時には多少の混乱はあったり、他の非キリスト教国と同様に宗教色を消すような取り組みはされているようだが、キリスト教であるとかはどうでもよく、"日付の書き方の決まり"として受け入れているようにも思える。新年の儀式を新暦に移した一方で、吉良邸討ち入りは日付に重きを置いて12月15日のままにするなど柔軟な対応をしており、やはり単なる日付のルールとして受け入れたと考えてよいのではないかと思う。まぁ、討ち入りについては季節が冬ということでそれほど違和感がないのもあるかもしれない。
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自分が当たり前だと思っていたことが世界では当たり前じゃない!という驚き。暦のことなどこんなに考えたこともなくて、へぇー!って思うことがたくさんありました。 でも1番ビックリはアラビア数字はインド産ということ。あとローマ数字の複雑さ…。 そしてどこが紀元か明確な決まりがないのなら受...
自分が当たり前だと思っていたことが世界では当たり前じゃない!という驚き。暦のことなどこんなに考えたこともなくて、へぇー!って思うことがたくさんありました。 でも1番ビックリはアラビア数字はインド産ということ。あとローマ数字の複雑さ…。 そしてどこが紀元か明確な決まりがないのなら受験で年号暗記する意味って…と思ってしまった…! 私には難しい話もあったけどなかなか面白かったです。
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- ネタバレ
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キリスト紀元がヨーロッパ市民に広まったのは意外にも16世紀ごろからなのだとか。それまではオリンピック○○回目の二番目の年とか、15年ごとの徴税サイクルにあわせてとか、そういう紀年法が用いられていた。 キリスト教徒(教会)も、最初はキリスト生誕の年ではなく、ディオクレティアヌス帝の大迫害の年から数える方法を用いていた。6世紀頃キリスト生誕の年を使うことが提案され、10世紀頃教会で広く使われるようになった。 その後の歴史を通して、キリスト紀年は宗教色を消していく形で世界中に広まっていく。 「紀元前」という考え方は画期的。それ以前の学者は、世界のすべてが始まる前を、紀元一年に設定すればよい、とか考えていた。
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