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手妻のはなし 失われた日本の奇術 新潮選書
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手妻のはなし 失われた日本の奇術 新潮選書

藤山新太郎【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/08/24
JAN 9784106036477

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商品レビュー

4

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2012/12/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

 手妻という言葉をご存知だろうか。手妻とは今でいうマジックのことである。  本書には紙でできた蝶を扇であおいであたかも飛んでいるかのように見せる「浮かれの蝶」や縄抜けといった本当に種も仕掛けもないようなものや、刀の刃の上を素足で渡る「新つるぎの刃渡」といった何の仕掛けもないとしたら人間業とは思えないものまでさまざまな手妻が載っている。これらは江戸時代から明治時代にかけて手妻師(今でいうマジシャン)が行ってきた。書中では手妻師がどのように手妻をしてきたのかを当時の大衆の様子も含め記してある。  しかし、私が最も印象に残っているのは「浮かれの蝶」に向き合う手妻師である筆者の姿勢である。「浮かれの蝶」はただ美しいだけの芸ではなく、その短い芸の中に蝶の一生が描かれている。その事をうまく伝えるために、伝統の芸に何度も改良を加える筆者の姿は伝統芸能を受け継ぐもののあるべき姿の一つだと思う。  古くから伝わる日本の誇るべき伝統。そしてそれを変わらず、ときには現代に合うように改良をして継ぐ継承者の姿。本書を読んだあとは、一度手妻なるものをじっくりと見たくなることだろう。

Posted by ブクログ

2012/05/18

読み終わった後で手妻の動画をいくつかYouTubeで見てみたけど、俺はMr.マリックとかマギー司郎のほうが面白いし、びっくりすると思った。 本はよくできてた。

Posted by ブクログ

2010/07/13

[ 内容 ] 手妻、それは日本人が考え、独自に完成させたマジックのこと―古くは奈良平安期の散楽、猿楽に遡り、その後、大道芸として発展、江戸期に娯楽見世物となり大成した大衆芸能である。 「水芸」「浮かれの蝶」「呑馬術」など精緻を極めるトリックの数々―時代の変遷と共に奇術としての芸は...

[ 内容 ] 手妻、それは日本人が考え、独自に完成させたマジックのこと―古くは奈良平安期の散楽、猿楽に遡り、その後、大道芸として発展、江戸期に娯楽見世物となり大成した大衆芸能である。 「水芸」「浮かれの蝶」「呑馬術」など精緻を極めるトリックの数々―時代の変遷と共に奇術としての芸はどのように進化していったか、また日本人はエンターテイメントとして何を求めてきたのか…唯一の継承者がその発展、消長を振り返る。 [ 目次 ] 第1部 呪術・宗教と娯楽の狭間―古代~平安、鎌倉、室町時代(散楽以前の幻戯―卑弥呼の鬼道から修験道まで;散楽―奈良時代の国立雑技団;阿倍清明―科学としての陰陽道;放下―布教がいつしか大興行へ) 第2部 日本独自の民衆芸の誕生―江戸時代初期~中期(三人のスターたと―古の伝内、都右近、塩屋長次郎;手妻の誕生―娯楽芸としての発展;からくり人形―傀儡師の系譜;伝授本―元禄期、庶民生活の底力) 第3部 芸の質から興行形式まで、工夫と円熟―江戸時代後期(小屋掛けと寄席の進出―華やかなりし文化文政の手妻興行;柳川一蝶斎と「蝶」―単純芸を作り変えた画期的発想;手妻の傑作「水芸」―究極のイリュージョンに) 第4部 世界に名を轟かせた絶頂期―明治時代(松旭斎天一の登場―頂点を極めた男;パリの万国博覧会―世界に羽ばたく蝶の芸;江戸期からの脱却と新たなる波―日本文化の否定) 第5部 失われゆく過程―大正、昭和、そして現代(一世を風靡した娘太夫、天勝―美貌のネタッ子;蝶のその後―そして昭和の手妻師たち) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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