大歓迎！未亡人横丁 ヤングC

えむあ(著者)

• 販売会社／発売会社: 少年画報社
• 発売年月日: 2009/09/28
• JAN: 9784785932275

商品レビュー

2009/12/07

ストーリー的には完結したが何となく心残りがある感じ

[ＤＳＫ]

前巻でメインヒロインばかりを描写したから今度は「横丁」に少しシフトしたという思惑は悪くないと思う。「横町の呪い」が本当に呪いとして展開したのも意外だった。しかし、突然脇道から湧いてきたような設定で後半が展開したような唐突さもあったし、第一メインヒロイン成分が（あくまでメインは維持しているが）かなり薄まってしまったのが残念というか勿体ないというか何とも気にかかるところである。読み手としては「横丁の未亡人達との関係を背景にした主人公とヒロインとの結び付きとその結末」を期待するのだが、この肝心な点について描き切れなかった部分を感じる。要は前巻と同様にいろいろと詰め込み過ぎたことで最終話に描くべきポイントまで辿り着けなかった、といったところか。前巻で触れられなかった兄の真意や、恋仲だったメインヒロインの妹の本当の気持ちなどは描かれていたので、この点については（呪いによって何でもアリな展開ではあったものの）申し分無いのだが、この真相が判明するエピソードは最終話の前までに終わらせて、それを受けて主人公とメインヒロインがどうするのか、どうなるのかを入れるべきだったように思う。それらしきやり取りはあるものの、前巻の名セリフ『心の方はゆっくり奪ってください』に対する答えがイマイチはっきりしなかったことが心残りである。

新キャラが２人登場していることで情交シーンも入り乱れ、お尻まで出てくるが、やはりメインヒロインとの濃厚で艶っぽいカラミが光る。前巻よりもやや積極的なところがあり、他の女性との交わりを気にしたりもするのだが、相変わらず心は兄に向けられている描写もあるので、心と体で何だかいいとこ取りしているようにも見えてしまう。これでは主人公が報われないなぁ、と少し不憫に思えた。

2014/05/05

何故か未亡人が多い横丁という設定は分かりやすいものの、人間関係の点で少々わかりにくい。ただ、キャラは立っている。