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メイク・ビリーブ・ゲーム SUPER!YA
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/08/24 |
JAN | 9784092905153 |
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メイク・ビリーブ・ゲーム
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(No.13-13) YAサスペンスホラーです。 『それぞれ二人の子供がいるピーターとハリエットが結婚し、4人の子供たちは否応なくきょうだいに。ハリエットの子供たちは兄ローリーと妹キャトリオーナ。ピーターの子供たちはその二人より小さくて姉キャスリンと弟ジョン。 両親は子供たちが...
(No.13-13) YAサスペンスホラーです。 『それぞれ二人の子供がいるピーターとハリエットが結婚し、4人の子供たちは否応なくきょうだいに。ハリエットの子供たちは兄ローリーと妹キャトリオーナ。ピーターの子供たちはその二人より小さくて姉キャスリンと弟ジョン。 両親は子供たちが仲良くなって欲しいと願ったが、そうはならなかった。元々あまり二人の結婚に喜んでいなかった女の子たち、キャトリオーナとキャスリンが二人ともキャットの愛称で呼ばれてきたことを知ると、二人のキャットは自分の呼び方を変えられることを断固拒否。以来いがみあいが二年半も続いている。 この騒ぎのため、ローリーは本当はローランドなのでローランドと呼んでほしいと思っているのに言い出せず、ジョンは自分の名前は平凡なのでつまらないと自分だけの秘密の名前をつくり、紙に書いて引き出しにしまっている。 そんな一家に転機が訪れる。親戚の人から、今は空き家になっているジョンたちの亡くなったお母さんが育った屋敷を売るので、その前に休暇をそこで過ごしたらどうか、という手紙が来たのだ。 アーサー・ランサムがツバメ号とアマゾン号の物語の舞台にした湖水地方。休暇には完璧な場所だ。両親は喜んで、気乗りしない子供たちを連れフェル・スカー屋敷を訪れた。 大きな立派なこの屋敷には何かある・・・。』 あのランサムの湖水地方なんだわと、最初のうちはその雰囲気を探しながら読んだのですが、ほとんどその気配を感じられませんでした。きらきら輝く太陽の世界と、暗くて危険な森が迫っている世界が同じ土地だとは! 見方、描き方で同じ土地でも印象が全然違うんです。 以前読んだアラン・ガーナーの「ふくろう模様の皿」に雰囲気が似てるかも。あれもホラーだったし。 屋敷に子供たちが来たため止まっていた何かを動かしてしまうのですが、過去にどういうことがあったのかはあまりはっきり語られないので、読者は断片から想像するしかありません。 自分たちが考えた儀式をして、多分とても気持ちが真剣だったため何かを作り出したか呼び出したかしてしまった少女たちがいたのです。 最初に怪異を見るのは一番年下のジョンです。日本でも外国でも、小さな子どもは異界に近い存在という考え方は共通なのでしょう。年上のローリーに見え始めても、ジョンの方がはっきり見える。 大人である両親は、全くダメ。何にも感じないし、子どもたちの恐怖も理解出来ない。 そもそもこの両親は自分たちが幸せになりたいから結婚したので、子供たちはいわば巻き添え。自分たちのために仲良くしてね!と言われたってね。 人間は群れ社会の動物。元々二つの家庭は親がリーダーだったけれど、実は影のリーダーは女の子たちだったと思う。 キャトリオーナは自分の都合で母親を振り回し、兄のことは問題にもしていなかった。 キャスリンはお母さんが病気だったため、小さい時から家族のために家事もしてジョンの保護者だった。 親の結婚であっさりその地位を奪われてしまったわけで、その苛立ちが親に向わず互いの女の子に向ってしまったという感じがします。 地位が全然変わらなかった男の子たちは、首をすくめて嵐が過ぎ去るのを待ってるんだわ。 過去のことは断片だけで終わったので、何があったのかなあと妄想が勝手にどんどん膨らんでしまいました。 落としどころはまあ予想通りでしたが、そうでなかったら多分不満だったと思います。 家族の再生の物語で、名前の魔力をテーマにしたファンタジーでもあり、とても面白くて一気に読みました。 ホラーだけどあまり恐くはなかったです。 作者リアノン・ラシターさんは、「ストラヴァガンザ」を書いたメアリ・ホフマンさんの娘さんですって。へぇ~!です。
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