ぼくのものがたりあなたのものがたり 人種についてかんがえよう

ジュリアスレスター【文】, カレンバーバー【絵】, さくまゆみこ【訳】

• 販売会社／発売会社: 岩崎書店
• 発売年月日: 2009/08/30
• JAN: 9784265068203

商品レビュー

2018/04/18

[江戸川区図書館]

「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された、同著者の「あなたがもし奴隷だったら…」を読んで、こちらも読んでみようかと。

こちらは、人権とか奴隷とか言う差別的問題の根底となる、「人種」について。人種というものは、表面的な差異にすぎない、根本はみな同じだ、ということを、カラフルな色遣いの絵と、自答も交えた語りかけで語った絵本。まだ人種とか差別とかがわからない低学年には半分問いかけの絵本として、人種差別などを学んだ高学年には嫌みのない教育書として使えるかな？

2015/06/14

期待していたのと違っていた。言いたいことは分かるのだけれど、かんがえようといいながら、答えを誘導しているような。絵は良い。ところで今ふと思ったのだけれど、相手の見た目が分からないネットでのグローバルな交流では、人種差別は起こりにくいのだろうか？

2011/05/12

「ぼくは、ぼくのものがたりを書きます。あなたのものがたりをきかせてください。」

「人種についてかんがえよう」という副題がついている。
が、決して押し付けがましくない。
自然に、本当にごく自然に人間の本質を考えさせられる。

この本にはこんなことが書いてある。

「もしもある日、世界じゅうの人が、服もひふもかみの毛もすてて、
学校に行ったり、仕事に行ったり、買いものをしたり、あそんだりしたとすると、どうなる？」

そして、次のページにはこう書いてある。

「ひふは、つつみ紙みたいなものさ。つつみ紙の色がちがっても、
なかみは同じなんだ。」

差別するよりその人の個性的なところ、いいところを
見つけるほうがずっとずっと素敵。
そんなことが子供にもよくわかる絵本。

肌の色だけじゃなくて、クラスの中のお友達もおなじだよね。