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「権力の不在」は国を滅ぼす
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ワック |
発売年月日 | 2009/08/14 |
JAN | 9784898311349 |
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「権力の不在」は国を滅ぼす
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「真正・保守」の原点と向きあって【赤松正雄の読書録ブログ】 「この10年間というもの、公明党は改めて自民党から国益の大事さを学び、自民党は公明党から改めて民衆益の重要性を学んだと思う」―先の選挙期間中に様々な機会を通じて私は、国家を統治する観点と庶民目線からのいわゆるリベラル...
「真正・保守」の原点と向きあって【赤松正雄の読書録ブログ】 「この10年間というもの、公明党は改めて自民党から国益の大事さを学び、自民党は公明党から改めて民衆益の重要性を学んだと思う」―先の選挙期間中に様々な機会を通じて私は、国家を統治する観点と庶民目線からのいわゆるリベラルな政治姿勢との違いをあえて対比させ、わかりやすく述べ、自民、公明両党がお互いの足らざるを補い合う関係で、政権運営にあたってきたことを訴えた。相反する二つの側面から政権担当能力の大事さを述べたつもりである。 西尾幹二『「権力の不在」は国を滅ぼす』は、この総選挙の真っ最中に出版された。極めつけの保守論客としてつとに有名な西尾幹二氏の本は、かねてあれこれ読んできたのだが、このところ一段と“憂国の士”の風を強めておられ、これもまた強烈に刺激的な内容であった。「この選挙は国家の核を守るのが存在理由である保守政党がその自覚を失ったがゆえに苦戦を強いられ、他方、勢いづく野党は国家意識を持っているのかどうかすら怪しい」―こう結論付けている。保守・自民党と政権を共にしてきたとはいえ、中道主義に立脚する公明党の人間として、私は、当然国家意識は持つものの、ほどほどにすべきが持論である。国家権力の宣揚については、やはり強く出しすぎるとロクなことがないからだ。 とくに前航空幕僚長の田母神俊雄氏の論文について「あまりに自明な歴史観といえるこの線に沿った政府見解を今まで出せなかった政府の怠慢こそが問題」だとし、いわゆる「村山談話」をこき下ろされているところなど、いささか過激すぎで、事実誤認だというのが私のスタンス。先の大戦をめぐっては、米英に対しては日本の「自衛」、中国などアジアには日本が「侵略」、そしてソ連には「侵略された」というべきだろう。ともあれ、「真正・保守」の原点ともいうべきものを改めて勉強するのにはいい教材になる。西尾幹二という人物を毛嫌いしないで、国家とは何かを考える向きには読まれることをおすすめしたい。
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