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スーラ トニ・モリスン・セレクション ハヤカワepi文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2009/08/15 |
| JAN | 9784151200557 |

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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何が書いてあるのかさっぱり分からんけど面白い! でも時々、これは私も考えたことあるけどそのことやろかって分かる所もある 女たちは職を失うのを恐れているだけ ほんそれ 沈黙が降りた。だが、ネルはその沈黙をみたす義務は感じなかった。 こうなりたいんよ 結局1人で生きてくことはできないんだよね 病気になった時は自分以外の連絡先を書かないといけない それがなければ他人の手を借りないといけない 今までだって、自分1人で生きてきたと思ってるのよね 返さなければ、自分も1人で死ぬことになるよ、と自分に言い聞かせたい 訳者後書き読んでやっと話の意味が分かった! こんな難しい話英語で読んで理解してなおかつそれを日本語で翻訳して日本人が理解できるようにするってえぐいな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フォークナーのヨクナパトーファ・サーガに通じるものを感じた。善悪がテーマであり、スーラがいわゆる悪女のキャラクターである。スーラは背徳、性的放縦、裏切りに生きるけれど、それらを反省して悪だと考えることはせずに、その果てに自分が何かに、誰かに愛されている、誰かとの友情が成り立つと実感できると考えている。いわゆる毒母に育てられると、自己肯定感が低く、愛情に飢えた子に育つ。そうなるに当たっては、社会的に差別された黒人の貧困、野蛮も当然関係しているのだろう。
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トニ・モリスンは非常に読みにくい。主語と述語がかみ合っていなかったり、目的語がなかったりで意味がとれないところも少なくない。ストーリーも追いづらい。それなのに、読む者の胸に何かを残すことができる。一流の作家だと思う。読後感はジブリ映画を見た後に近いものがある。 スーラは常人...
トニ・モリスンは非常に読みにくい。主語と述語がかみ合っていなかったり、目的語がなかったりで意味がとれないところも少なくない。ストーリーも追いづらい。それなのに、読む者の胸に何かを残すことができる。一流の作家だと思う。読後感はジブリ映画を見た後に近いものがある。 スーラは常人の社会規範とはズレた感覚の持ち主である。友人を守るため、自分の指を切り落とすことも辞さない一方、友人の夫を寝取ることも厭わない。スーラが老いた祖母を追い出し、奔放に振舞うのを見ると、町の住人は急に自分の不道徳を顧みて良識を持つようになる。自分はスーラ的ではないと証明するように。 スーラは自分の思い通りに振舞っているようで、そこに本人の強い意思は感じられない。町の人々から蛇蝎のように嫌われ蔑まれているが、あくまで客体なのである。スーラ本人も何を求めているのか分からない。正邪を気にも留めずない彼女は人々が何かを投影する存在なのだと思う。 スーラが死ぬと、町はそわそわした怒りっぽい雰囲気に包まれる。皆が共通して怒りや侮蔑を向けられるものを失ったからだ。スーラをスーラとして受け入れてきた少女時代の唯一の友人ネルはスーラが死んでから何年も後に失ったものに気付く。 解釈の余地がかなりあり、難しい(モリスンの作の中では本書は読みやすい方らしい)が、ネルは共同体の化身で、スーラは逸脱の化身なのかなと思った。共同体は社会通念とその陰たる逸脱を内包している。陰があるから陽もあったわけだが、陰が消えたため陽もなくなってしまった。黒人社会は悪をありのままに受け入れ、穏やかに安定してしていたのにそうではなくなってきた一瞬を描いていると読めた。意味や解釈が重層的で深みのある作品だった。 読書会とかで取り上げたら面白いのではと思った。
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