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水道が語る古代ローマ繁栄史
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水道が語る古代ローマ繁栄史

中川良隆【著】

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水道が語る古代ローマ繁栄史

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 鹿島出版会
発売年月日 2009/08/20
JAN 9784306093997

水道が語る古代ローマ繁栄史

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商品レビュー

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2017/05/16

古代ローマの水道事情を、現役の土木エンジニアが語る一冊。 内容としては、主にフロンティヌスの『水道書』と、ウィトルウィウスの『建築書』を典拠に、古代ローマ及びその植民都市の水道事情や建築技術、それらの普及度合を概観する。 それ自体はそこそこに興味深いが、判明している客観的事実...

古代ローマの水道事情を、現役の土木エンジニアが語る一冊。 内容としては、主にフロンティヌスの『水道書』と、ウィトルウィウスの『建築書』を典拠に、古代ローマ及びその植民都市の水道事情や建築技術、それらの普及度合を概観する。 それ自体はそこそこに興味深いが、判明している客観的事実の羅列の観は否めなく、もう少し土木エンジニアならではの技術面からの解説(特に、古代ローマの技術が現在と比べてもいかに高水準であったか、素人にも分かるような解説)が欲しかった。(江戸時代と比較している場合じゃないよ) 精密な技術で建築されていることは何となく伝わってくるものの、著者自身がそのことを「凄い」だの「素晴らしい」だのという子供の感想みたいな表現で感心するばかりで、読み手としては少し物足りないのが正直なところ。 あと歴史的事実に関する確認が不足しており、明らかな間違いが頻出し、集中力が散ってしまう。出版社も少しは校閲してあげてほしい。 ただ、この時代に、ローマがいかに大量の水を供給し消費していたかと言う点や、帝国各地に同様の技術水準で給水施設を完備する体制(マニュアル化、教育、専門部隊の育成)を敷いていたという点は、やはりそれ自体驚異的で、実に興味深かった。

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2014/10/06

[ 内容 ] シビル・エンジニアリングとは、市民のための技術である。 そのシビル・エンジニアの立場で、なぜ千数百年も追い越すことができないほど古代ローマ水道の技術水準が高かったのであろうか、という疑問の解明を目指したのが本書である。 技術とは当然、思想に裏打ちされたものであるから...

[ 内容 ] シビル・エンジニアリングとは、市民のための技術である。 そのシビル・エンジニアの立場で、なぜ千数百年も追い越すことができないほど古代ローマ水道の技術水準が高かったのであろうか、という疑問の解明を目指したのが本書である。 技術とは当然、思想に裏打ちされたものであるから、水道を必要とした考え方は、どのようなものであったのかも解き明かす。 [ 目次 ] 序章 古代のローマ水道の意義と評価 第1章 古代ローマは、どのように下水の処理をしていたのか―古代ローマの下水道とトイレの話 第2章 古代ローマはなぜ長大な水道を造り、トンネルや水道橋を多用したのか―古代ローマの水道幹線の話 第3章 七つの丘の町と称され、起伏に富んだ首都ローマ全域に、どのように動力もなしで給水できたのか―ローマ水道の市内給水の話 第4章 大規模な公共浴場は、なぜ造られたのか―古代ローマの泉と浴場・水車の話 第5章 大規模な施設は、どのように造られたのか―古代ローマの水道建設技術の話 第6章 なぜ古代ローマは水道を最重要視したのか―水道を通して見たローマの繁栄 ローマ水道・江戸上水等に係る年表 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2010/07/14

【著 者】中川 良隆(なかがわ よしたか) 理工学部都市環境デザイン学科 教授 [環境建設マネジメント] 「すべての道はローマに通ず」という言葉が今なお残るように、2世紀にはすでに百万人都市だった古代ローマ帝国。その繁栄の原動力は、後世、数千年も追い越すことができないほど高い技...

【著 者】中川 良隆(なかがわ よしたか) 理工学部都市環境デザイン学科 教授 [環境建設マネジメント] 「すべての道はローマに通ず」という言葉が今なお残るように、2世紀にはすでに百万人都市だった古代ローマ帝国。その繁栄の原動力は、後世、数千年も追い越すことができないほど高い技術をもっていた古代ローマ水道にある、といわれる。長大な水道やトンネル、水道橋を建設し、市内に点在する泉や浴場をうるおし、広大な領土にいくつものミニローマを作り、何代にもわたる皇帝の治世を確固たるものにした。 本書は、瀬戸大橋や明石海峡大橋の建設に携わった中川教授が、シビル・エンジニアとしての視点から古代ローマの水に関わる疑問を浮き彫りにし、江戸の水道と対比しながらローマ水道の秘密を解明していく。水をめぐる古代ローマ人と日本人の意外な共通点や思想にも触れられており、イラストや写真を楽しみながら、最後まで感嘆しつつ読むことができる一冊。

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