明日につづくリズム teens' best selections21

八束澄子【著】

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2009/08/01
• JAN: 9784591110850

商品レビュー

2024/12/21

思春期の心の揺れ動きがリアルに思えて、懐かしい気持ちになった。
特に恵がひと足先に未来を決めるシーン。嫉妬してしまう気持ちはきっと、自分の将来が定まっていない焦燥感からくるものなんだろうなぁって。

島を捨てる自分は薄情者なのではと考え込むのも、自分の人生のために周りを振り回していいのかと思うのも、分かるわぁ私もそうだった。地方出身あるあるなのかも。静かな喫茶店でひとり泣きそうになって困った。

思春期真っ只中の私が読んだらどう思うだろう。自分を客観的に見ているようで複雑な気持ちになるかも。私はそんなんじゃねーしみたいな笑。それもまた心の成長過程なんだろうけど。

2024/08/07

私は結構「島」を舞台にした小説を読んだことがあるから過去に読んだものと似た雰囲気だと感じました。私は中学校から内部進学できる学校だけど将来の不安はやっぱりある。でも、高校受験前だとその不安も大きいはず。主人公の成長の物語でした。

2024/01/06

長らくポルノグラフィティファンなのに、つい最近この本の存在を知った。中学生向け課題図書ということで、内容は浅め。中学生が向き合うであろう漠然とした将来への不安を、島という特殊な環境を通して切実さをもって描いている。
ファンとしては因島で実際に行われたライブに触れていることが嬉しい。そして、ボーカル岡野昭仁がライブでいつも言っている「胸張っていけ！自信もっていけ！」という言葉に胸打たれる千波の姿に、自分を重ねる。私もずっとこの言葉に支えられて生きてきた。歌詞の引用があるのも嬉しい。