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『資本論』も読む 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2009/08/10 |
JAN | 9784344413498 |
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
宮沢氏の「資本論」との、現実との格闘の記録。マルクスの書き口を著者の手によって比喩を現代化し、味わい、ときにはツッコミを入れ、最表現する。生きていた人としてのマルクスに、そして著者に触れる、笑えて萎えてそれでもやらねばと思う、快著。
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本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。 と、カフカは言った。 本の読めなさを、それでも読まなくてはならない。 と、佐々木中は言った。 読書とは本来狂気じみた行為なのである。 それもそうだ、マルクスが40年もの時間を費やして、考え抜いて、書きぬいた資本論をどう...
本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。 と、カフカは言った。 本の読めなさを、それでも読まなくてはならない。 と、佐々木中は言った。 読書とは本来狂気じみた行為なのである。 それもそうだ、マルクスが40年もの時間を費やして、考え抜いて、書きぬいた資本論をどうして我々が容易く読むことができようか。 読書とは他人の一生を、テキストによって一瞬で疑似体験しようとする行為である。 この本は、読書という狂気の沙汰のドキュメントである。
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難解な古典『資本論』を四苦八苦しながら読んでいく実録。『牛への道』レベルのオモシロ路線を求めるとちょっと読みにくいかな?と思うムキもあるかもしれませんが、それでも宮沢章夫のノリに馴れた読者にはかなり楽しめる一冊。と思います。
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