あの子の考えることは変

本谷有希子【著】

• 内容紹介: Gカップの「おっぱい」を自分のアイデンティティとする巡谷。彼女のアパートの同居人・日田は、「自分は臭い」と信じる「自称・手記家」の処女。外見に気を遣わない変人・日田のことを、巡谷は放っておけない。日田だけが巡谷の「男への異常な執着」や「気が触れそうになる瞬間」を分かってくれる。変なことばかり考えている二人だけれど、二人が一緒にいれば大丈夫。情けなくってどうしようもない前代未聞の青春エンタ！
• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2009/07/29
• JAN: 9784062156387

商品レビュー

2024/01/22

何考えてんだか……

ってな事で、本谷有希子の『あの子の考えることは変』

もうね、ホントね、何考えてんだか訳分からんですよ

日田さんを実写版があれば見てみたいw

ホント訳分からん内容なんで……

2019年23冊目

2023/09/16

タイトルに惹かれて情報無しで読みました。なんだか、なんというか、面白い小説でした。純文学っぽいなと思っていたら、芥川賞ノミネートということで。感じ取れたのが嬉しい。私のような純文学初心者におすすめです。

2023/06/24

こいつらやべーな、と思いながらも、妙な生々しさがあった。
人間きっとみんな、自分自身のどうしようもなくコントロールできない部分を抱えているけれど、できないなりにも制御方法を獲得しながら大人になっていくんだと思う。けど、巡谷も日田も（あとゲシュタポも）それを獲得できないまま大人になって、どうにもならないんだろうなぁ。
巡谷は現実に対して自己有用感が異様に高くて、日田は逆に異様に低くて。お互いを強く求め合うことも拒絶もできない、歪な友情。苦しいんだけど、応援というか、それでも君たちはちゃんと友達だよって伝えたくなった。

追記
巡谷のイタさ、既視感あると思ったら映画『愛がなんだ』の主人公の子でした。こと恋愛において、相手との距離感とか関係性がバグってる感じが共通項。