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性の貧困と希望としての性教育 その現実とこれからの課題
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性の貧困と希望としての性教育 その現実とこれからの課題

浅井春夫, 杉田聡, 村瀬幸浩【編】

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性の貧困と希望としての性教育 その現実とこれからの課題

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 十月舎/星雲社
発売年月日 2009/08/08
JAN 9784434133800

性の貧困と希望としての性教育

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2010/10/24

本書は性教育を推進する人がどのようなイデオロギーを持っているのかを示しているにすぎないと断ぜざるを得ない。 確かに、性に関する問題は身体的意味とともに、社会的意味を持って議論されてきた。しかし、社会的なそれを中心として議論するとき、政治的思想と切り離すことは困難であり、これを原...

本書は性教育を推進する人がどのようなイデオロギーを持っているのかを示しているにすぎないと断ぜざるを得ない。 確かに、性に関する問題は身体的意味とともに、社会的意味を持って議論されてきた。しかし、社会的なそれを中心として議論するとき、政治的思想と切り離すことは困難であり、これを原因として議論は分裂し、結果として性教育についての結論は得られることがなく、タブー化されるのが常であると認識している。 しかし、イデオロギーに基づく性教育議論に、教育を受ける「当事者」としての子どもたちの意識、声、そして実態は含まれているのだろうか。本書にはこうした点に触れている論も散見されたが、いわゆる左翼的イデオロギーに基づく盲信的主張が繰り返されている論の印象の方がはるかに強い。対象を見ずして「頭でっかち」になっている感が否めない。 私自身は、性教育は思想としてではなく健康、もっといえば公衆衛生の文脈で議論されるべきものと考える。公衆衛生は政策にもつながる学問であるが、医学としての公衆衛生に限定して論ずるのが適切であるというのが持論である。 このとき必要なのは思想や理想ではなく、現状認識と問題点の洗い出し、そしてその解決策の策定と実行である。ジェンダー論など入る余地はない上、その必要もない。こうした意味では本書にも取り上げられている七生養護学校での取り組みは実践的であり、非常に評価できるものであると言える。 男女平等論者は何においても男女間の差をないものとしながら、過剰に女性を擁護するきらいがあると認識している。そうした意味では平等を謳ってはいるものの、その本質はフェミニストと言えるだろう。しかし、男女には厳然たる「違い」がある。それは優劣をつけられるものではない。違いがあるという事実があるだけなのである。その「違い」に見合う形で社会的な役割が異なってくることは、むしろ自然なことと考える。 また、性交に限った話にしても、本書に稿を寄せる人々は一様な「性交における平等」を強調しており、あたかも「正しい性交」というものが存在するかのような議論を展開しているが、そうした画一的発想こそ危険を孕む可能性があると考える。

Posted by ブクログ

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