グリーン・ニューディール グリーンカラー・ジョブが環境と経済を救う

ヴァンジョーンズ【著】, 土方奈美【訳】

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2009/07/21
• JAN: 9784492314005

商品レビュー

2020/01/19

かつてはバラク・オバマ、今ではオカシオ・コルテスが提案する「グリーン・ニューディール」の入門書です。グリーン・ニューディールは経済疲弊と環境破壊の続く世界を救う新しい経済学ですが、実は太古からの人類の知恵に基づくプランなのです。富の増大＝幸福という価値観にサヨナラした先には果たしてどのような世界が見えて来るのでしょうか。

2010/02/27

著者は著名な環境活動家ということもあり、基本的なスタンスは「環境保護」を全面に押し出し、従来の経済システム(とそれに伴う旧来型の企業)を「石油依存型」「環境汚染経済(企業)」とし、環境を考えた経営と資源利用を行うべきだ、としている。
本書はこれを踏まえて読む必要がある。

また、基本的な主張は、クリーンエネルギー(太陽光・風力)のさらなる活用と政府の強力な保護を求め、これらが迅速に達成されれば、旧来型のモデルより多くの雇用を生み出す事が出来る、というのが要旨であった。

本文中のクリーンエネルギー産業とそれに伴う雇用人数は、あくまで推測の域を出ず、オバマ政権が「スマート・グリッド」を打ち出した今日においては少し古いと思われる記述もある。

個人的には頷ける部分もあったが、著名な環境活動家の熱意を見る、知る、という意味では読んでおくのも悪くはないと思う。

2009/12/27

経済格差の問題と、環境問題が結びつけて論じられ、同時にそれを解決する手段として、グリーンニューディールが位置付けられているのが新鮮である。
アメリカでは、このようなビジョンが立ち上がってきているのに、日本ではまだなのはなぜだろう？