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手塚治虫の理科教室
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | いそっぷ社 |
発売年月日 | 2009/07/25 |
JAN | 9784900963450 |
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手塚治虫の理科教室
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
その名の通り、手塚治虫の理科教室的な作品を収めたアンソロジー。そりゃあアトムは科学の子だし、火の鳥には生命科学やSFの要素が溢れているし、そんなに大騒ぎするような企画ではないよね…というのがタイトルを見ての印象だったが、読んでみると驚きと発見が多く、刺激的な読書となった。 特...
その名の通り、手塚治虫の理科教室的な作品を収めたアンソロジー。そりゃあアトムは科学の子だし、火の鳥には生命科学やSFの要素が溢れているし、そんなに大騒ぎするような企画ではないよね…というのがタイトルを見ての印象だったが、読んでみると驚きと発見が多く、刺激的な読書となった。 特に驚いたのは「宇宙からのSOS」で、終盤でトリック(と言っていいだろう)に気づいたときは思わず「ええっ!」と声を出して叫んでしまった。また、トリックといえば「氏神さまの火」「ジェット基地の幽霊」「ビルの中の目」「タワーリング・ミラクル(三つ目がとおる)」は、不思議な現象や不可能そうに見える犯罪のからくりを科学の力で解き明かすミステリーで、泡坂妻夫のヨギガンジーとやっていることは一緒である、ってどの名探偵も一緒か。逆に「オズマ隊長」シリーズは、科学トリックをうまく使った不思議な話、あるいはなぞなぞのような小品。(余談ながら、三つ目がとおるははじめの方だけ何話か読んだことがあったが、写楽保介がシャーロック・ホームズで和登さんがワトソンのもじりだったとは気付かなかった。本書の解説で初めて知った。) 一話ごとに天文"楽"者の福江純さんによる科学解説が入る。その内容はやはり難しいのだが、自身医学者でもあった手塚治虫の科学的知識と、それをベースに物語世界を築き上げる哲学は生半可なものではない、ということはよくわかった。それでいて、エンタメ性も高く普通に面白く、半世紀以上経っても古びることなく愛され続けており、しかも多作、すごいとしか言えない。 最後の「火星物語」は力抜いて笑える。
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手塚治虫のマンガはおもしろいし勉強になるが何かセリフが不自然で読みにくいところがあるのが難点。 だが、この本のように作品に対しての科学的解説がなされてもう一度読み直してみると納得してしまうのだから本当に奥の深い作品を作り続けてきたのだと尊敬してしまう。
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