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少年たちはなぜ人を殺すのか ちくま文庫
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少年たちはなぜ人を殺すのか ちくま文庫

宮台真司, 香山リカ【著】

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少年たちはなぜ人を殺すのか ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2009/07/10
JAN 9784480426246

少年たちはなぜ人を殺すのか

¥330

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2024/06/18

(2009/12/4) 8年前に出版された本が文庫化されたので読んでみた。 本のタイトル通り、大した心の葛藤もなく人を殺す少年たちを宮台さんと香山さんが対談の形で分析している。 その対談が濃い。「高尚」というには、なにかよそよそしいというか、突き放した感じになるので使いたくない言...

(2009/12/4) 8年前に出版された本が文庫化されたので読んでみた。 本のタイトル通り、大した心の葛藤もなく人を殺す少年たちを宮台さんと香山さんが対談の形で分析している。 その対談が濃い。「高尚」というには、なにかよそよそしいというか、突き放した感じになるので使いたくない言葉。ある程度私でも退屈しない、理解できる、わかることばではあるが、絶対自分の口からは発することのできないことばがどんどん出てくる。何なんだこの二人。同世代なのに。学者と精神科医。すごい。 話のキーワードは 「底が抜けた」 人を殺す少年たちは「底が抜けている」のだ。 なぜかそういう人種ができてしまっている。 その原因を突き止めるには至っていない。安易にゲームのせいにはしていない。ゲームの持つ「従来は想像するしかなかった世界を目の前にインタラクティブに表現してくれることの影響はいまだわからない」とは述べていても。 いくつかの映画が、少年殺人を予言した内容になっている。そのひとつは「ユリイカ」バスジャック事件の前の映画らしい。見てみるつもり。主演は役所広司。運転手役。

Posted by ブクログ

2014/03/30

社会学者の宮台真司と、精神科医の香山リカの対談。神戸の酒鬼薔薇事件や佐賀のバス・ジャック事件など、少年たちが起こした殺人事件をとりあげて、彼らが犯罪へと走った理由やその対策などが語られています。また、佐賀のバス・ジャック事件を題材に『ユリイカ』を制作した映画監督の青山真治を交えた...

社会学者の宮台真司と、精神科医の香山リカの対談。神戸の酒鬼薔薇事件や佐賀のバス・ジャック事件など、少年たちが起こした殺人事件をとりあげて、彼らが犯罪へと走った理由やその対策などが語られています。また、佐賀のバス・ジャック事件を題材に『ユリイカ』を制作した映画監督の青山真治を交えた鼎談や、宮台・香山が参加したシンポジウムも収録されています。 伝統的な共生価値がうしなわれて、自分の立っている場所の「底が抜ける」という事態が起こりはじめたことで、まじめな少年たちによる「理由なき殺人」が起こるようになったのではないかというのが、両者の共通の理解になっています。 とくに印象的だったのは、どのようにすれば犯罪を防ぐことができるのかということだけを考えるのではなく、犯罪が起こったときに社会はそれに対してどのように対応するべきなのかということを考えておかなければならないという宮台の指摘です。『ユリイカ』で役所広司が演じる運転手がとった行動は、少年犯罪が増えたときにも「矜持を失わないため」の「倫理的な振る舞い」なのであり、それが少年犯罪を減らす効果があるのかということだけに目を向けて、その倫理性を語ることから逃げつづけるのならば、「少年犯罪を減らすこと「すら」できない」と、宮台は主張しています。

Posted by ブクログ

2010/12/18

「底が抜けた」存在について、青山真治さんの作品「ユリイカ」や酒鬼薔薇聖斗事件、長崎県バスジャック事件など材料に書かれた作品。「底が抜けた」とは、「脱社会的な存在」とほぼ同じ意味で使われていたように思う。表題の「少年たちはなぜ人を殺すのか」という問いかけの答えとしては、「殺人をする...

「底が抜けた」存在について、青山真治さんの作品「ユリイカ」や酒鬼薔薇聖斗事件、長崎県バスジャック事件など材料に書かれた作品。「底が抜けた」とは、「脱社会的な存在」とほぼ同じ意味で使われていたように思う。表題の「少年たちはなぜ人を殺すのか」という問いかけの答えとしては、「殺人をすることのハードルが下がっているから」という風に書かれている。なぜハードルが下がっているのかは、分からない。しかし、このような「底が抜けた存在」をこれ以上出さないこと、「底が抜けた存在」を「こちら側」の世界に引き止めることが重要だと書かれている。 女の子は自分自身を化粧やピアスなどで「チューニング」し、男の子は自分自身の世界を作ったり、自分が生きている社会を変革しようとすることで、社会との関係性を調節してきた、というところにとても共感した。女の子の場合は想像だが、男の子に関しては自分に実体験を回想しながら、「そうかもしれない」と納得した。 また「少年法改定」に関する箇所の宮台さんのロジックがとてもかっこよかった\(^o^)/

Posted by ブクログ

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