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松本清張短編全集(11) 共犯者 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/07/20 |
JAN | 9784334746209 |
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松本清張短編全集(11)
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松本清張短編全集(11)
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
「松本清張」の短篇集『共犯者―松本清張短編全集〈11〉』を読みました。 「松本清張」作品は昨年3月に読んだ『隠花の飾り』以来ですね。 -----story------------- 見本の詰まった鞄を提げて、商人宿を渡り歩く外交員が、得意先で知り合った男と、銀行強盗を働いた。...
「松本清張」の短篇集『共犯者―松本清張短編全集〈11〉』を読みました。 「松本清張」作品は昨年3月に読んだ『隠花の飾り』以来ですね。 -----story------------- 見本の詰まった鞄を提げて、商人宿を渡り歩く外交員が、得意先で知り合った男と、銀行強盗を働いた。 商売の元手となる大金を手に入れた二人は、連絡を断ち、それぞれに人生の成功者となるが、その一方が、古傷を知る"共犯者"の存在を不安に感じて動いたことが、思わぬ蹉跌を招く表題作。 短編全集の掉尾を飾る"清張文学"の精髄八編。 ----------------------- 昭和29年から昭和37年にかけて月刊誌等に掲載された以下の八篇が収録されています。 ■共犯者 ■部分 ■小さな旅館 ■鴉 ■万葉翡翠 ■偶数 ■距離の女囚 ■典雅な姉弟 面白くて、次々と読んでしまいました。 『万葉翡翠』と『典雅な姉弟』は、1年半前程前に読んだ連作短篇集『影の車』にも収録されていたので再読ですが、記憶が薄れていたので、それなりに愉しめましたね。 特に印象に残ったのは以下の四篇です。 『共犯者』 読んでいて、その場面がとてもリアルに想像できるなぁ… と思っていたら、3年前に映画化された作品を観ていましたね。 それでも、面白かった… 完全犯罪のはずだったのに、疑心暗鬼から、自分で自分を追い詰めてしまい、破滅へと転がり落ちて行く展開が やっぱり、悪い事はできませんねぇ。 ちなみに、銀行強盗が行われた都市は山陰のM市となっていて、旧い城下町で湖畔とあるので、松江なんでしょうね。 クリックすると元のサイズで表示します 『部分』 警察の尋問形式で、犯罪者が事件を告白するカタチで物語が進展する独特の展開。 妻と義母は、顔の部分部分が酷似しているが、その部分が強調された感じの義母の顔を醜悪だと感じ、嫌悪感を覚え、それが次第に殺意へと変わっていく… そして、その殺意を実行したとき… 似ているだけに生まれた悲劇。 この結末は恐いですねぇ。 『小さな旅館』 本作品も犯罪者が独白する形式。 娘婿に憎しみを感じ、娘婿が浮気で利用する定宿の小さな旅館を買取り、完全犯罪を企てる、自殺による失踪に見せかけるが、意外なところ(東京江古田界隈にしか見られない江古田泥炭層の土)から事実が発覚。 完全犯罪を目論み、色々と計画を建てるところが面白かったですね。 『偶数』 こちらも『小さな旅館』同様に浮気を利用して完全犯罪を企てますが、、、 タクシーの運転手には参りました… という感じ。 意外なところから真実が明らかになるもんです。 思っていたより早く読み終わりました。 「松本清張」作品は読み始めると癖になりそうですね。
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収録作「距離の女囚」では主人公の女性を「お姉さま」と呼んで毎晩百合セックスをせがんでくる同房の年下の女囚が出てくる(もっとも主人公の女性は流されるまま別れてしまった元夫のことを一途に想い続けているしそれがこの作品の主題なのだけれど)。 短篇集としては主人公たちが犯した犯罪が如...
収録作「距離の女囚」では主人公の女性を「お姉さま」と呼んで毎晩百合セックスをせがんでくる同房の年下の女囚が出てくる(もっとも主人公の女性は流されるまま別れてしまった元夫のことを一途に想い続けているしそれがこの作品の主題なのだけれど)。 短篇集としては主人公たちが犯した犯罪が如何にして発覚するのかというのが主題な作品が多い。その中で「部分」の意外な顛末や「鴉」や「偶数」の非リア充ぶりが高じてリア充を逆恨みする様子が面白かった。
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