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矢われた古代文字の謎 古代学ミニエンサイクロペディア8
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矢われた古代文字の謎 古代学ミニエンサイクロペディア8

矢島文夫(著者)

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矢われた古代文字の謎 古代学ミニエンサイクロペディア8

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和書房
発売年月日 1985/08/01
JAN 9784479470083

矢われた古代文字の謎

¥550

商品レビュー

4

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2015/04/12
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・エジプト文学のモチーフ『二人兄弟の話』「主人公はアヌプとその弟のバタで、兄には妻がいた。二人で畑で働いていたが、バタが種子を取りに家に戻ると、兄嫁がバタの姿を見て、共に寝ようと誘惑する。バタは驚いてこれを断ると、兄嫁は、あとで夫に、バタが乱暴したと訴える。兄は弟を追い、弟は逃げる。~兄は弟の無実に気づいて妻を殺すが、弟は一度死んでよみがえり、種々の不思議が生じてからエジプト王となる。」・・・古代世界に好まれたモチーフ  『ジャジャムアンフと官女』「舟を漕いでいた官女が水中にトルコ石の耳飾りを落とすと、彼は呪文によって池の水の半分を他の半分に重ね、やすやすと耳飾りを拾ってやった」…魔法使いはグッとくるものがある・・・。 ・『イーリアス』「『たたみ重ねた木の板に怪しきしるしを刻んだもの』で、これは『命を奪うべきたくらみをいろいろしるしたもの』であった。これがどのようなものであったかは、他に説明もなく、考古学的な証拠もないのでいっさい不明のままである。」 ・ヒッタイト神話「しかし女神イラナスは、人間フパシヤスが神の力を得たことを後悔し、高い岩のうえに建てた家に彼を住まわせ、窓を開けてはならぬと命じた。そのうち女神が外出したときにフパシヤスは約束を破って窓を開いた。」…続きが気になる。すごくキリのいいところで破損したから気になるのか・・・。 ・イースター島文字とインダス文字との類似性「第三に、この比較にとってほぼ致命的に思えるのは、両者の使用年代のあまりものひらきだ。インダス文字は前二五〇〇~一五〇〇年に使われていたのに対し、イースター島文字は一九世紀までは確実に使われていたという。空間的にもこの両者は極端に離れている――地球儀で見ると黄道を半周したところに両者がある。だがこういう類似は人の心をひくものだ。」 ・「マヤ・アステカには壮大な石造建築物があり、金銀財宝があり、文字と数字と天文学が合った。それらは文明の名に値する。しかしマヤ人には私たちの生き方や感覚とは相容れない反理性的な世界観をももっていた。~それは特異な宗教的世界観ともいうべきものである。~ケツァルコアトル神の信仰があった。これは羽毛をもった蛇で、荒神であるユイツィロポチトリには反対の立場にあった。~ケツァルコアトルは人びとに農耕や文字や暦を授け、いけにえを嫌った。」  「まずラテン語を教えると、当時のマヤ人のなかにはこれをすぐ覚えてしまい、自分たちの伝承や知識をこれで記す人も現われた。…『ポポル・ブフ』(チチカステナンゴの書)…宇宙想像、古伝説、それに一五五〇年までのマヤの王たちの事蹟がすばらしい詩的イメージをもって語られている。いわばマヤの『古事記』である。・・・傲慢男フン・フンアフプーはついに殺されていけにえにされ、首は木につるされた。するとそのヒカラの木には実がいっぱいになった。クチュマキックの娘、イシュキックはこの木の話をきいて、ひとりで出かけていった。その実はおいしいにちがいない、とひとりごとを言っていると、フン・フンアフプーのしゃれこうべが、なにがほしいのかとたずねた。」…おもしろそうだ…。 ・インカ文明・・・頭よすぎて文字いらなかったとか・・・? ・西夏文字・・・漢字の偏や旁にあたるものがすべて意味をもっており、それらを組み合わせて別の意味の文字ができ上がる。 ・「当事者の用語を徹底的に調べることにより、あるいはまた数学的置き換えを徹底的に追求することにより、暗号は時間さえかければたいていは解読できる。所属や系統がよくわかってない古代語の場合には、これとは事情が異なる。~解読者にとってこの他に必要なのは、多量の見なれぬ記号を識別し、分類し、統計を取り、特徴をとらえるという恐るべき根気と情熱ではなかろうか。~解読ということばには魔術的魅力があるから、一八二二年にシャンポリオンは象形文字を解読したという記述を読んだりすると、それまで一言も声を発しなかった象形文字がいっせいに語りだしたような印象を受けるかもしれない。~シャンポリオンには何人かの先駆者がいたということは否定できない。象形文字は少しずつ語り始めていたのである。」 ・「これらをひとわたりみて感ずることは、文字以前の古代人は自己の表現に思い切り大きな空間を使っているということである。これに対して、文字がうまれる新石器時代の環境は、こうした砂漠や平原ではなくて、もう少し狭くるしい、人の数の多いところだったようだ。」

Posted by ブクログ