BALLAD 名もなき恋のうた 小学館文庫

百瀬しのぶ【著】

• 内容紹介: 草なぎ剛&新垣結衣共演の映画でも話題！「戦国」悲恋物語。“川上の大クヌギ"と呼ばれる巨木の下で、真一の視界が急に揺らぐ。目を覚ますとそこは1574年の戦国時代。又兵衛の命を偶然にも救った真一は、又兵衛廉姫が身分違いの恋心を抱いていることを知る。しかし、大名・高虎に廉姫は婚姻を申し込まれ、了承するしかない状況にあった。戦乱の世から時空を超えた名もなき恋と涙の物語。
• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2009/07/06
• JAN: 9784094084047

商品レビュー

2013/08/31

ノベライズ作品には大きく分けて、脚本を書くための「準備稿（シノプシス）」に基づいて、筆者が細部に脚色を加えて小説化したものと、「準備稿」に「脚本」からセリフなどを加えて小説化する二種類があり、本書は後者でノベライズライターとして数々の作品を手懸ける百瀬しのふの手による。映画作品のイメージに対して過度の演出を廃した作風は「文字のビデオ」であり、言葉を読ませる文章最大の強味である登場人物の心理描写に撤している所は、はたまた文字を追う事で場面を脳内再生するイメージビジュアルの再構築を楽しむ読書をする事ができる。

2013/07/09

先日、僕が乗った馬がこのBALLADで実際に登場していた馬。
その時は本作を見た事がなかったが、これをきっかけに原作にも興味を持った。

中身は「クレヨンしんちゃん　嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」の原作にもなっていたのでおおよそ知っていたが、実際に読んでみるとやはり切ない。
戦国時代という時代背景のため仕方ないと分かってはいても、明日の命が保障されていない者が身上の女性に恋心を抱き、最後は･･･。

今の俺と年齢はあまり変わらない武将達だが、度胸や心構えは今の俺と比べ物にならないくらい凄い。
改めて平和ボケし、ぬるま湯に浸かってしまっているのだなぁと痛感した。

2012/09/28

大好きな『アッパレ戦国～』の映画版。クレヨンしんちゃんの面影を残しつつ、そんなに突拍子も無くない感じに。
元が好きなだけにきれいにまとめてくれて嬉しいです。最後の演出がまた良かったと思います。