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「女」が邪魔をする
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「女」が邪魔をする

大野左紀子【著】

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「女」が邪魔をする

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2009/06/30
JAN 9784334975753

「女」が邪魔をする

¥605

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2014/08/29

最初はブログで著者の記事を読み「この人文章はジワジワと興味深くなるわ」と思ってプロフィールを見たら著作が何冊か紹介されており、すぐにその中の一冊を読んでみたという次第。 タイトルからしてフェミ系の本なのだが、最初は型通りのフェミかと思わせておいて、後半で殻を破ってくれる。 核を成...

最初はブログで著者の記事を読み「この人文章はジワジワと興味深くなるわ」と思ってプロフィールを見たら著作が何冊か紹介されており、すぐにその中の一冊を読んでみたという次第。 タイトルからしてフェミ系の本なのだが、最初は型通りのフェミかと思わせておいて、後半で殻を破ってくれる。 核を成しているのは「女性として生まれた人間は生涯〈女〉というペルソナをかぶり続けなくてはいけない」という視点で、この視点から世の中を見た時にどんなふうに見えるか、そして世の中を見ている自分はどうなのか、という分析が面白い。

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2012/04/21

章立ては以下のごとく *** 1.女であることの損得勘定 2.女子という自意識  最近確かに「女子力」「肉食女子」等々、女子、を前面に押し出すコトバが満載だと思う。 女子、という言葉に私は小学生くらいから違和感を感じていたのだが。 ね、普段から、「女子会」って言...

章立ては以下のごとく *** 1.女であることの損得勘定 2.女子という自意識  最近確かに「女子力」「肉食女子」等々、女子、を前面に押し出すコトバが満載だと思う。 女子、という言葉に私は小学生くらいから違和感を感じていたのだが。 ね、普段から、「女子会」って言わないでって言ってるでしょ。 「女子」が流行りだしたのは、「艶女(と書いてアデージョと読むんだよね)」の肉食性に対する反動か。 なんで違和感を感じるのかは…そうかそうか、女、であることを実感させられる(であろう)社会への反発として、学校という場での「女子」のきゃあきゃあ具合を懐かしむ、という心理なのか。 3.男女は棲み分けしている  女子校出身者は、女子だけの空間を「男子を気にせずいろいろできて、個性豊か、バラエティに富むし、力仕事でもなんでも、責任感を皆がもつ」といっている。 男子校出身者は、男子だけの空間をきもちわるく、なんとなく女子がいないのを喜ぶのは世間的に変だと思われそうだし、という意見もある。 4.すべてのファッションは女装である  わたしはCanCam系の赤文字雑誌のスタイルがモテるための服装だと思っていたけど、そうではなくてもうすべての女性の服装は女を演出するための装備である、だから女装である、というわけだ。この本の中で唯一、ちょっとどうなんだろうって箇所。どんなファッションの系統にも、そういうのが好きだという男性がいる。別に演出したいわけじゃない自分をあらわすような服を着てる、とおもってるのに。その試みはどーせ無効なのか。 5.「男子にはわかるまい」のココロ  様々な系統の「女子」について。 エビちゃん系、文化系、腐女子。 実は皆おなじものを克服すべく進化していった結果だという。 似ているようで腐女子(♀)とオタク(♂)はちがうのだ。女性は晒される側、男性は晒す側。だから、腐女子はBLで男性を晒すけど、オタクは2次元でも女性を晒す。ややこしいな。 6.恋愛ファシズム  恋人がいない=その人の性格etcに問題がある、という認識。 「恋愛するのは人として当たり前」という認識。 それを利用して消費を拡大させようとするメディアや業界。 7.結婚をめぐる煩悩  「結婚に関するどのような調査を見ても、結婚しない/できない理由の筆頭に挙げられるのは」 お金、容姿もさることながら、「個々の価値観」「生き方」であると。 結婚したとしても、リスクが大きい。ほんとに幸せになれるのかと。 タイムリーすぎる話題だ。 8.男の窮状と女嫌い  男は競争に勝たなきゃいけない。スポーツがいい例。経済格差もからむ。 今の女はいいとこどりしやがって。 9.「女」はどこにもいない 10.中村うさぎという生き方 *** 内田樹とか、フェミニストの上野千鶴子とか、そういう論壇のセンセイみたいな人の、どこか遅れた感というか、どこか微妙な距離感、一部の稀有な人々について書いてるだけみたいな感がない。「エビちゃん」は「かつて一世を風靡した」、とあるくらいだし。生き生きした、今起きている問題をそのまま写し取ったような、それでいてすごく共感できる内容と文体。彼女は美大と専門学校で先生をしてるらしいが、タダモノでもフェミニストでもない。 今の時代背景を切り取ったものとして一冊購入し、後から読み返すことにしよう。 結局私は女子校に行ってたことも含め、女であることに対する反発で出来上がってるのだと思う。「男子の視線の内面化」は起きていないとおもう。 だからあんまり、男子に頼りたくないのだ。力仕事でも。xxxxx。 「男子」が素直じゃないだの何だの言ってくるのは、女であることを求めるがゆえの男的発言なのかもね。

Posted by ブクログ

2011/09/02

「得をとるのが『ゆるふわ系女子』。損を避けようとするのが『文化系女子』」 女であることによる損得は表裏一体、という文脈から。 ものすごく納得。 私はどっちだろう。 自分が「女」をめちゃくちゃ意識していることに否応なく気づかされる。 そして、それ以上に世の中の男性が「女」をめち...

「得をとるのが『ゆるふわ系女子』。損を避けようとするのが『文化系女子』」 女であることによる損得は表裏一体、という文脈から。 ものすごく納得。 私はどっちだろう。 自分が「女」をめちゃくちゃ意識していることに否応なく気づかされる。 そして、それ以上に世の中の男性が「女」をめちゃくちゃ意識していることにも気づく。 そのせいで、ものすごく不快な気分になる。 それでも色んな事に自覚的でありたい女性は読むべき。 もちろん世の中の男性も読むべき。 どちらにせよ、「女」からは逃れられないのだから。

Posted by ブクログ

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