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検証 戦争責任(上) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/06/25 |
JAN | 9784122051614 |
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検証 戦争責任(上)
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満州事変に始まって、日中戦争から太平洋戦争にエスカレートし、敗戦-東京裁判に至る15年の「昭和戦争」について、「あのまったく勝ち味のない戦争に、なぜ突入し、何百万人という犠牲者を出しながら継戦し、かつ降伏をためらって、原爆投下やソ連参戦で悲惨な被害を一層、広げたのか」(あとがきよ...
満州事変に始まって、日中戦争から太平洋戦争にエスカレートし、敗戦-東京裁判に至る15年の「昭和戦争」について、「あのまったく勝ち味のない戦争に、なぜ突入し、何百万人という犠牲者を出しながら継戦し、かつ降伏をためらって、原爆投下やソ連参戦で悲惨な被害を一層、広げたのか」(あとがきより)を研究した本。上下巻の長い本だが、戦争のそれぞれの局面で章立てし、戦いの趨勢だけでなく、政治や外交、ジャーナリズムの統制/迎合なども含めて幅広く取り上げており、読みやすい。文章が平易ですっと頭に入ってくるのは、新聞社ならではだろう。まとめの章では戦争の局面ごとに責任の重いキーマンを名指ししている。わかりやすい。 注意が必要なのは「あのまったく勝ち味のない戦争に」という問いの立て方。戦争をしたことに対する責任ではなく、勝てない戦争をしたこと、つまりは戦争に負けた責任を云々しているという点だ。そもそも戦争をしないという選択肢はなかったのか? 戦争を選んだ責任は誰にあるのか? 日本人はもう戦争はこりごりだと思っているが、そもそも「昭和戦争」は日本が始めた戦争ではなかったのか? 日本人の言う「もう戦争はしません」というのは「勝てない戦争をしません」という意味ではないだろう。だとすれば、戦争に負けたことではなく、戦争が起きたそもそもの責任がどこにあるか考えなければならないのでは? 戦前の日本に戦争を商売にしている軍部があり、それが統帥権をふりかざして独断専行したこと。 しかもやらかしを政府が追認し、マスコミも一般大衆もイケイケドンドンと煽り立てたこと。 軍部主犯、政府と国民従犯ということでよいのだろうか?
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読売新聞は、2005年から2006年にかけて、「社内に戦争責任検証委員会を設置し、1928年(昭和3年)から45年(昭和20年)に至る、日本の引き起こした戦争の原因、経過、結末を検証し、その個々の局面の指導者、権力者の責任の有無、軽重について」検証し、その内容を、新聞紙上に連載し...
読売新聞は、2005年から2006年にかけて、「社内に戦争責任検証委員会を設置し、1928年(昭和3年)から45年(昭和20年)に至る、日本の引き起こした戦争の原因、経過、結末を検証し、その個々の局面の指導者、権力者の責任の有無、軽重について」検証し、その内容を、新聞紙上に連載した。そして、それを2冊の単行本に書籍化した。本書は、その上巻にあたるものである。 検証すべきテーマとして、5つ置かれている。 1.なぜ、満州事変は日中戦争へと拡大していったのか 2.勝算がないままアメリカとの戦争に踏み切ったのはなぜか 3.玉砕・特攻を生み出したものは何だったのか 4.アメリカによる原爆投下は避けられなかったのか 5.東京裁判で残された問題は何か そして、この上巻では、戦争の背景となっていた当時の社会情勢や、軍の仕組み、政治の仕組み、法律の仕組み、その他について、どちらかと言えば事実調査を行い、専門家の話を聞き、それを整理したものが記載されている。 従って、上記の問い「個々の局面の指導者、権力者の責任の有無、軽重」等についての、読売新聞としての見解は、この上巻では述べられていない。それは、下巻で述べられることになる。 上巻だけで300ページを超えるものであり、また、調査もきちんとなされ、読みやすくよく整理されていて、読み物としても面白く、下巻を早く読みたいと思わせるものだ。
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上巻は経済、メディアなど横断的なテーマで大東亜戦争におついて語っていて勉強になった。 メディアはよく戦争での被害者として語られる文脈が多いが、新聞社は進んで軍部に協力していた部分もあるなど、自分が知らないことが多かった。 明治の不完全な制度をそのまま昭和の敗戦まで引きずってしまっ...
上巻は経済、メディアなど横断的なテーマで大東亜戦争におついて語っていて勉強になった。 メディアはよく戦争での被害者として語られる文脈が多いが、新聞社は進んで軍部に協力していた部分もあるなど、自分が知らないことが多かった。 明治の不完全な制度をそのまま昭和の敗戦まで引きずってしまった印象を強く受けた。
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