すきすきどんどん

やまさきしずよ【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2009/06/19
• JAN: 9784344016903

商品レビュー

2009/08/18

南海キャンディーズのしずちゃんが描いた絵本です。

彼女は182センチで、随分でかいなーって言っていたら、あそうか、私と同じだったんだと思っていると、先日の健康診断で測ったら183センチあったので辟易しました。

しかも彼女の、あのヌボーとした感じで意識過剰な天然のボケ、ボソボソとしたしゃべりで別に面白くもなんともない漫才を何度も見聞きして、いつも唖然としていましたが、あれよあれよという間に、モデルたちに混ざってＣＭに出たり、映画『フラガール』で思いっきりダサイ演技をしたりして、でも女優として評価されたり、つまり、不思議なことに、まったくの変化なしで、元の素のままで、普通なら、ヌボーとした・・・・繰り返しは止めますが、他の人なら嘲笑か無視されるのが落ちのパーソナリテｲーで、誰も想像できない高い評判を得たのでした。

しずちゃん、おめでとう。よくぞ、何の苦労も努力もせず、普通のままで栄光を勝ち取りましたね。

ええっと、口悪く欠点を書き連ねたみたいで、さぞかし嫌いで嫌いで仕方ないかと思ったかもしれませんが、違うんです、その世間的にはどうしようもないマイナスイメージが、実は私は大好きで見ていたのです。逆に、もし悪く言う奴がいたら、援護しなきゃ、とか、しずちゃん包囲網をどうやって作ろうか、なんてことも考えたりしていました。

この絵本がまたステキなのです。何の取り柄もないしずちゃんそのものを、ストレートに紙に映しただけの、ですから、身近に彼女を感じることができる媒体として、思わず私は抱きしめて頬ずりしてしまいました。

彼女がこれほど繊細な絵を描くとは想像を絶する天変地異であります。

(最後まで逆説的な書き方で、真意が伝わるのが難しかったかもしれません、ひねくれ者ですいません。)