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馬車が買いたい!
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2009/06/17 |
JAN | 9784560080009 |
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馬車が買いたい!
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商品レビュー
4.5
7件のお客様レビュー
軽い気持ちで読んだ「『レ・ミゼラブル』百六景」があんまりに面白かったので、同じ著者のものから代表作を、ということで事実上の処女作を基にしたという本書をまず選んで読んでみた。 序文で著者自身が書いているとおり、「処女作に向かって作家は成熟する」らしく、著者の基本的な趣味嗜好が現れた...
軽い気持ちで読んだ「『レ・ミゼラブル』百六景」があんまりに面白かったので、同じ著者のものから代表作を、ということで事実上の処女作を基にしたという本書をまず選んで読んでみた。 序文で著者自身が書いているとおり、「処女作に向かって作家は成熟する」らしく、著者の基本的な趣味嗜好が現れた本なのだろうという印象を強く持った。それは何かと言うと19世紀フランス文学への憧憬ということに尽きる。バルザック、フロベール、ユゴー、スタンダールらの小説に登場する「我らが主人公(=パリの大学生たち)」がどうやってパリに上り、どう暮らしたかを膨大な資料から解析したというものである。本書のタイトル「馬車が買いたい!」は、これらの主人公がステイタスシンボルである馬車を未だ持たないため、馬車を持つ階級の人々を見上げたときにこみあげる「成り上がりたい!」という内心の叫びと同義なのである。そりゃどう転んだってスノブだ。 そんな、私自身は全く興味を持ったことがない19世紀パリの様々な情報がひたすら続く本であるのに、それなりに面白く読めるからこの文章力はただ事ではない。あまつさえ読み終わる頃には19世紀パリ面白そうとか思うようになっているし、今まで1ミリも嗜好が動いたことのないバルザックさえ読んでみてもいいかなと思ったりしているから恐ろしい。 それにしても馬車と一口に言ってもこんなに種類があって意味合いがあるということを初めて知った。19世紀パリには今後もそんなに興味はわかないと思うけど、映像作品では西洋時代劇をけっこう見るので、馬車にもちょっと注目して観てみたいと思う。
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あの作品の登場人物たちが生きた時代が良く分かり、彼らが血肉を持ったヒトとして感じられるようになる。バルザックやフローベールなどを読む際にはぜひ隣に置いておきたい良書。
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[ 内容 ] 19世紀パリの風俗・世相を豊富な資料を駆使して描く。 図版・レイアウトも一新し、未収録原稿を加えた古典的名著の決定版。 サントリー学芸賞受賞作。 [ 目次 ] パリ街道の彼方 我らが主人公、パリに上る(その一)郊外馬車と遠距離乗合馬車 我らが主人公、パリに上る(そ...
[ 内容 ] 19世紀パリの風俗・世相を豊富な資料を駆使して描く。 図版・レイアウトも一新し、未収録原稿を加えた古典的名著の決定版。 サントリー学芸賞受賞作。 [ 目次 ] パリ街道の彼方 我らが主人公、パリに上る(その一)郊外馬車と遠距離乗合馬車 我らが主人公、パリに上る(その二)郵便馬車と旅行用馬車 我らが主人公、パリに上る(その三)蒸気機関車の登場 市門とパスポート 城壁都市パリ パリの第一印象と宿探し 麗しの都の実体 食生活(その一)安レストランの名店 食生活(その二)自炊と賄い食堂 リュクサンブール公園とチュイルリ公園 ダンディーになりたい! パレ・ロワイヤル(その一)ファッションの殿堂〔ほか〕 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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