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ウィリアム・ジェームズと心理学 現代心理学の源流
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2009/06/15 |
JAN | 9784326298938 |
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ウィリアム・ジェームズと心理学
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ウィリアム・ジェームズと心理学
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サブタイトルは「現代心理学の源流」とあるが、心理学の誕生時にジェイムズの果たした役割を紹介した本というよりは、ジェイムズ心理学の後世への影響や、ジェイムズ以後現代に至るまでの心理学研究史において、多面的なジェイムズ心理学がどのように受容されてきたのかを追った本だ。 本書の前半で...
サブタイトルは「現代心理学の源流」とあるが、心理学の誕生時にジェイムズの果たした役割を紹介した本というよりは、ジェイムズ心理学の後世への影響や、ジェイムズ以後現代に至るまでの心理学研究史において、多面的なジェイムズ心理学がどのように受容されてきたのかを追った本だ。 本書の前半では、心理学の教科書にジェイムズへの言及がどのくらいあるのかを調べたデータが並べられているが、やや冗長。また第4章では、ジェイムズの進化論理解について論じられていて、それ自体は興味深いテーマではあるものの、本書全体の主題から見ると、やや特殊なトピックに立ち入りすぎのような気がする。 本書の後半は、ジェイムズが心理学に何を求めたのか、また、生理学や哲学と心理学の役割の違いをどのように理解していたのかが解明されている。心理学という学問分野の形成の様子を知ることができ、科学史研究の醍醐味が味わえる。 個人的には、ジェイムズ=ランゲ説の帰趨を追った第6章第2節に興味をもった。ふつうジェイムズ=ランゲ説は、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」というように紹介されるが、ジェイムズ自身は、身体の変化が起こるときに生じるその変化の感覚(feeling)こそが情動だと考えていた。ところが、身体的な反応そのものが情動だというランゲの説と同一視され、さらに単純化されて後世に伝わった経緯が論じられている。
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