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諏訪哲史【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2009/06/18
JAN 9784062155489

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商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2023/07/19

諏訪さんの作品はどれも着眼点や発想が興味深い。 そして、テーマを効果的に表現するために構成や手法に拘っているところも凄いと思う。 かなり変わってはいるけれど、もっと評価されても良い作家さんだと思う。 今回は「皮膚と心」 同じテーマの他の作家の文章なども出てくる。 人を目に見える...

諏訪さんの作品はどれも着眼点や発想が興味深い。 そして、テーマを効果的に表現するために構成や手法に拘っているところも凄いと思う。 かなり変わってはいるけれど、もっと評価されても良い作家さんだと思う。 今回は「皮膚と心」 同じテーマの他の作家の文章なども出てくる。 人を目に見える形に成す肉体というものについて、外面と内面について。 それから夥しさが齎す気持ち悪さについて。 気持ちの悪い漢字についての記述。 まず「田」があって、それよりも気持ち悪いのが「回」さらに「凡」「丹」最終的に「母」という文字に行き着く。母との関係という側面もありつつ、文字としても影響を与える。 一文字ではなんてことないけど1ページにぎっしり「母」が埋め尽くされると、確かに気持ち悪い。1ページに同じ漢字を並べるという酔狂なところが諏訪さんらしくていい。 他の作品もそうだけど、ちょっとおかしいところ(哲学絡みのこじれ感とかヤバいというか気狂い感というか)が唯一無二で、私は結構好き。 '' そもそも、内面なんて、外面の裏側でしかないのではなかろうか。本当は、種や仕掛けなんてどこにもありはしない。でも人は、隠すことで自分の本性を美しくほのめかす。たとえ隠すものがなくても、ほのめかすことならできる。ほのめかし方次第で、人は自分をどんなカリスマに仕立てることさえも不可能でなはない。  日本という国の、あらゆる美徳が、この操作によってかたちづくられていることを、僕は知っている。'' (p261より抜粋) エグい性器や性癖についての部分は流し読みしました。

Posted by ブクログ

2022/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うわー、これ、すごくすごくすごく好き。 読んでてとても気持ちいい。言葉選びとタイミングが秀逸。 作者さんは文字から視覚的な快・不快を感じられる人なんだろうなーと思った。視覚的な気持ちよさ・気持ちわるさが絶妙に散りばめられてて読んでて面白かった。読む音も気持ちいい。 浅学なもので知らない言葉が多くて、スマホ片手に調べながら読まなきゃだったけど、そこも含めて楽しかった。惜しむらくは、私が詩について全く知識がなくて、出てくる偉人も詩の引用も全然意味が分からなかったとこだな…。詩自体に興味がないから、ひとりひとりの作品までおさえて読むまではできなかった。引用されてる詩よりも、篤の書いた詩が好きだった。処女作の『爪』ですっかり惹き付けられたもんな…。 読書でこんなにテンションがあがったの、ほんといつぶりだろう。読み始めてから今日まで充実した数日間を過ごせました。 あと読み終わってから最初の別れの手紙を読み返そうと思って、表紙まで戻って、初めて顔に気が付いた。何度も何度も目にした表紙なのに、全然気が付かなかった。 諏訪哲史さんの本初めて読んだんだけど、これは他の作品も読んでみなきゃかな…。

Posted by ブクログ

2018/04/28

年若い美貌の少年詩人に惹かれた編集者の男…彼への愛欲と彼の狂おしい詩才はどこへ向かうのか…???詩と性を巡る幻想奇譚。

Posted by ブクログ

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