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自由の扉 今日から思いっきり生きていこう
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 御茶の水書房 |
発売年月日 | 2009/05/29 |
JAN | 9784275008381 |
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自由の扉
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図書館で、タイトルと副題「今日から思いっきりいこう」が引っかかって借りた。 オーストラリアの女性で沖縄の夫がいて、神奈川で駐留米軍にレイプ、駆け込んだ日本の警察でセカンドレイプされ、そこから立ち上がり、日本にない24時間性被害支援センターを、設立しようとする内容だ。 そんな...
図書館で、タイトルと副題「今日から思いっきりいこう」が引っかかって借りた。 オーストラリアの女性で沖縄の夫がいて、神奈川で駐留米軍にレイプ、駆け込んだ日本の警察でセカンドレイプされ、そこから立ち上がり、日本にない24時間性被害支援センターを、設立しようとする内容だ。 そんな内容だと分かっていれば、借りなかっただろう。 どこかの誰かの痛ましい話しには、目を背けたい? いや、違う! 自分が被害者だったことに向き合いたくないからだ! これを読んでいる時に、娘に「何の本?」と聞かれ、内容を伝えると、「重いなぁ。でも女は絶対、全員経験あるよな」と言った。 この時、娘が経験した性犯罪について、追求することができなかったし、自分が合った被害についても、語ることはできなかった。 印象的な言葉 「もしあなたがレイプ被害者なら、あなたに強く勧めたいのです。 誰かにそのことを伝えた方がいいと。 伝えることで、あなたはドミノ効果を止めることができます。 やがて強さを見いだすことでしょう。 「沈黙こそ犯罪者の友」なのです。」 「被害者の泣き声を聞いても見物人のように何もしないままなら、犯罪に手を貸しているのも同然だ。」 自分も犯罪に手を貸してるひとり、なのかもしれない。 性犯罪にあった被害者は1ミリも悪くない、 筈なのに、声を上げることで、自分をおとしめてしまうような空気がある。 実際、著者は声をあげて、警察からのセカンドレイプい合い、活動することで、バッシングも受ける。 こうした中で、24時間体制のレイプ緊急支援センターの設立を思いたち、活動し続けてこれたのは、彼女がオーストラリアで育ったからだろう。 被害にあってすぐに家族に連絡して、遠く離れていても、心の支えになっていた。日本では、家族であっても言えない空気がある。 娘が小さい頃、マンションの中庭の公園で独り遊ばせていたことに、妹が危険だと言うのを、大丈夫だと相手にしなかった。 どうしても、危ないことを分からせたい妹が私に伝えたこと、その時初めて、妹が8歳の時、公園でレイプされたと知った。 妹は親にも言っていなかった。 ずっと独りでそれを抱えていたのだ。 この国で、一体どれほどの性犯罪が見過ごされてきたのだろう。 社会を変えるのは、「若者、よそ者、バカ者」というが、よそ者だけに、任せてはいけない。 性犯罪からの、サバイバーになるため、社会から性犯罪を根絶するため、見過ごさない!許さない! と、強く思った。
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拾い読み。 2002年に在日米軍人にレイプされた在日オーストラリア人女性の著書。 著者はレイプされて(当然の意識として)警察にかけこんだらセカンドレイプされた。 しかも(著者の感覚としては信じられないことに)日本には24時間体制のサポートがない。 被害者が犯罪者のように扱われる...
拾い読み。 2002年に在日米軍人にレイプされた在日オーストラリア人女性の著書。 著者はレイプされて(当然の意識として)警察にかけこんだらセカンドレイプされた。 しかも(著者の感覚としては信じられないことに)日本には24時間体制のサポートがない。 被害者が犯罪者のように扱われる現状と闘い続ける人の書いたものだから、ひどい現状と批判が記されている。 けれど、それも含めて全部、被害者を力づけるためのメッセージであることを徹底している。 直接の加害者は米兵だけど、それを許してきたのも被害者をサポートしないのも、それどころか一斉に被害者を叩きにかかるのも日本社会。 こんな野蛮な場所はさっさと見限って憎んで軽蔑したっていいようなものなのに、この人は他の被害者のために立ち上がる。 沖縄人の夫と日本育ち?の子供がいるとはいえ、日本を良くするために日本で声をあげていく。 公の二次被害の部分。 捜査が最優先でケアする気のない警察や、加害者ではなく被害者の過去を勘案して罪を決めようとする司法について書かれた部分を読んでぞっとした。 ひどいからじゃなくて、自分が『ひどいけど普通の対応、よくあること』だと思ってしまっていたから。 悪い風に慣らされて感覚がマヒしてしまっている。 こんなのは『あってはならないこと』『変えなきゃいけないこと』なんだ。 私は「レイプされた娘を親が殺す」「レイプされた女を死刑にする」「レイプされて生娘じゃなくなった娘をレイプ犯に嫁がせる」といった海外ニュースをみるたびに目を疑う。 多分、きちんとした対応のある国からきた人にとっての日本は、このくらい信じられない対応をしている。 文章は翻訳風。著者が日本語ネイティブではないせいかちょっと読みにくい。 詩や神様に祈ったり家族に話したりという感覚も私とは遠い。 被害者を叩かないのは当たり前、権利があるのも当たり前、被害者の中に男性を含めるのも当たり前、というのが当然の感覚として共有されているらしいのが新鮮。 彼我の差がくっきり見えてしまった。 自衛の部分は疑問を感じる。 ひどい目に合った人が警戒したくなるのは当然だけど、こんな風に常に警戒しつづけるのは安心じゃない。 周り中を警戒する安心じゃない社会は安全を生まないんじゃないだろうか。 だからって窓開けて寝なさいとは言えないけれど。
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