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緑の資本論 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/06/10 |
JAN | 9784480092199 |
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緑の資本論
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2001年の9.11テロに触発されて書かれた論文集。 圧倒的な非対称が暴力を生み出す。 強者の弱者への攻撃、そして弱者の強者へのテロという悪循環の連鎖が続く。 だから彼のライフワークは対称性を回復させることに重点が置かれる。 同じ一神教でありながら、同じ神を戴きながら、イスラ...
2001年の9.11テロに触発されて書かれた論文集。 圧倒的な非対称が暴力を生み出す。 強者の弱者への攻撃、そして弱者の強者へのテロという悪循環の連鎖が続く。 だから彼のライフワークは対称性を回復させることに重点が置かれる。 同じ一神教でありながら、同じ神を戴きながら、イスラームとキリスト教は大きく異なる。 大きな違いとは、その帰結が資本主義をもたらすかどうかということだ。 一神教の「一」に固執するイスラームでは利子を禁止する。 金が利子を産むということが神の権威と抵触すると考えるのだ。 一方キリスト教では、三位一体説という「三」を重視する。 「三」という増殖性を持った思想により資本主義と親和的なのだ。 イスラームは資本主義にとって根底的な批判力を秘めている。 現代資本主義へのアンチテーゼとしてイスラム経済は存在している、と言える。 イスラームは、ヴァーチャル化を認めない。 何故なら、イスラームは、あるがままの世界をそれで良しとするからだ。 全てはアッラーに満たされているのだから。 イスラームの目指した「資本主義」に突破口があるのかもしれない。
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神とは、形はないが、ただ在ること。現人類の脳は、ニューロンが全域でネットワークしていることで、超メタ認知としての神が生まれたという解釈も。
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9.11のテロ事件の直後にひらめいた直観にみちびかれて書かれた論考をまとめた本です。 「圧倒的な非対称」は、神話や宮沢賢治の作品を参照しながら、テロリズムについて考察をおこなっています。「シュトックハウゼン事件」は、「テロは最大のアート」という発言でバッシングを受けた作曲家のシ...
9.11のテロ事件の直後にひらめいた直観にみちびかれて書かれた論考をまとめた本です。 「圧倒的な非対称」は、神話や宮沢賢治の作品を参照しながら、テロリズムについて考察をおこなっています。「シュトックハウゼン事件」は、「テロは最大のアート」という発言でバッシングを受けた作曲家のシュトックハウゼンについて、やはりオウム真理教を擁護したという非難を浴びた著者自身の弁明ともいうべき性格をもった文章です。いずれも、いささか以上に危うい論理の糸を取り結びながら文章がつづられているという印象はありますが、刺激的な論考であることはまちがいないように思います。 「緑の資本論」は、一神教と資本主義の関係について考察をおこなうとともに、「タウヒード」にもとづくイスラム経済の可能性の展望が示されています。わが国では、トマスの神学を経済学の観点から論じた五百旗頭眞治郎の業績などが知られており、他方でマルクス経済におけるユダヤ的思考の影響についての研究もすくなくありませんが、いずれも専門家による研究にとどまっており、現代のイスラム経済を含めて広い視座のもとで考察するような試みはなされていないのではないかと思います。本書の議論は、著者らしい若干前のめりの議論が目につきますが、個人的には本書がこのような議論が活発におこなわれるきっかけになってほしいと願っています。
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